この日は、ワタシもかなり遅くまで起きていたが、いつまで経っても起きる気配がない。だから夜中の3時ごろに、オットをたたき起こす
すると、ようやく2階の寝室へ行って寝た。
翌日は連休(先週の話)だから、また趣味のクラブへ行ったオット

遊んで帰ってきたから、機嫌は少しいいようだ
テレビは重くてワタシ一人では動かせない。だからそのままになってるのが邪魔なので、「すいませんが、テレビを元へ戻してください。もう見ませんから
と丁重にお願いする。
オットは黙ってテレビを台に戻していた。
それから洗ってお湯をはった風呂をすすめ
「今日は疲れただろうし、久しぶりに浸かってくださいね」
と言ったんだけれど。即「イラないっ」と言ってシャワーで済ませる。
食事中も、口なんかきかない。
別にワタシがうるさくあれこれ昨日のことを問いつめたわけでもないのに、憮然としている。テレビがないので静かすぎる。気詰まりだから何気に話しかけた言葉にも返事がない。だから「ねぇ、どうなの?」って言うと
「うるさい。ねーねー言うな」とふくれる。仕方がないので漫画を取りだし、読みながら食べていたワタシ
オットは、さっさと自分だけ食べ終えてタバコを吸う。
ワタシも食べ終えて茶碗を片付け、2階へ上がる。で・・・しばらくして降りていくと、姿がない。
トイレにも居ないし・・・と思っていたら、今日は風呂の脱衣場兼洗面所で鍵を閉めて寝てるっ


お風呂はジャロジー窓なので、外からは入れない。鍵を探したけれど、よく見ると内側にしか鍵がない。つまりトイレと違って、外からは開けられないのだ。
敵も考えたものである

ワタシは、入浴はおろか顔も歯も洗えない
ノックしようが「開けて」と言おうが返事はない。そのうち、イビキが聞こえてきた。

ハハが怪訝そうに出てきて「お風呂でイビキ聞こえてるけど、あそこで寝てるの湯船と違うだろうね」
と言うから
「もうほっといて。おぼれてもいいじゃない、自分が好きでやってるんだからっ
と答える。

もう、洗面所も台所も電気を消して、2階へ上がった。
でもワタシは、ここ数日のごたごたで仕事が捗らなかったので、今日はどうしてもやらねばならない。だから仕事場でパソコンに向かってたんだけれど、ふと気付くと階下に電気が点いている。
おかしいなぁ、オットが出た気配はないのに
そう思って消し、2階へ上がってしばらくすると、また点っている。
「ちょっと、電気点けたの?」
夜中だというのに、明るい部屋のハハに声をかける。
「そうよ。だってあの人が起きてきたとき、真っ暗だったら危ないじゃない
と、ハハ、こんな状態なのに気遣っても無駄だって。
「もういいよ、そんなこと。そこらにぶち当たってケガしようが、放っておいて
と、ワタシ。
ハハも気になって気になってしょうがないんだろう。そりゃ当然だけど。
「どうして急に、あんなになったのかしら?」
って言われたけれど、本当のことは絶対言えない。
出会い系にはまって性病うつされ、つきまとわれてるなんて
はぁ~難儀だわ~~


たまたま、また友だちからメールが来た。
ここ数日のことがあるので心配してくれている。
かいつまんで返信すると
「お風呂も入りたいだろうし歯も磨きたいだろうけど、もう放っておきなよ。かまったら、いくらでもするよ。どうせでそのうち、息苦しくなって出てくるから。でもお母さんも心配でしょうね。何が起こってるのかわからないんだし、解らないのが一番気色悪いよね」

ほんとにそうだわ。
お礼メールを送ると
「『ねーねー言うな』ってか。何様のつもりだろ。なにが悲しくて風呂場で寝てるのよね。そういうのを専門用語でアテンション・ゲッティング(注意引き行動)て言うんだけど、嫌われたいのとは真逆のネライでやってる行動が空振り。上手に甘えられないんだね。だから上手に謝れれないんだろうね」

そう返事が返ってきた。
ほんと、ワタシもオットの思惑とは真逆の反応をしてるよ
結局、ワタシは体も顔もベタベタして気持ち悪いのをガマンしながら徹夜で仕事してたんだけど、どうやら午前3時半頃起きて台所でタバコを吸ってたようだ。オットは4時前に上がってきて、物も言わずに着替えをし、そのまま7時半ごろまでずっと台所で突っ伏していたみたい。
実は今日もイベントの予定だったんだけど、やっぱり豚女が来るのを警戒して休んだオット。犬の散歩へ行ったあとは、ずっとゴロゴロ寝たり起きたりしていた。

この日は、ワタシの叔父がお客さんを連れてくる予定があったんだけれど、その時もオットは出てこなくてワタシが接客する。
応対を済ませて2階へ上がるとイビキをかいて寝こけていたけれど、夜になって起き出し、携帯を見て「豚女から着信があった。やっぱり今日は行かなくて良かった」という。そしてワタシが来客からの売上を渡すと無言で受け取り、少し機嫌が良くなった

「明日は打ち合わせがあって出かけるから、今日はお風呂に入らせて頂戴ね」
そう言うと、頷いて風呂を洗ってくれる。
夕食時に「どうして昨日はお風呂で寝たのよ?」
と聞けば
一人になりたかった
またそう言う。2階の部屋も一人になれるじゃんと言えば
鍵のかかるところがいい」
で、別にあの部屋だって誰も入らないんだし、戸を閉めて寝ればいいじゃないと言えば
「仕事場から聞こえてくる、お前のパソコンの音がうるさい
だとさ。入眠剤を飲んで、床について5分でイビキをかく男がよく言うよ
そして、ワタシはめちゃくちゃ眠いのに、明日も朝から仕事があるので早く寝たかったけれど、「明日に必要な書類を出してくれ」と言う。
今ごろにかよっ
あちこちひっくり返して探し出し、机の上にどさっと置いて布団に入ったけれど、ムカムカしてなかなか寝付けなかった


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