離婚話をした翌日は、ワタシのカウンセリングの日だった。
「その後どうですか?」
とのドクターの問いかけに
「もうダメです。昨日は言ってしまいました
と、ワタシ。
ソープ嬢とのメール交換や風俗へ行っていた話、何度言っても床で寝てしまうことから、離婚を口に出したことなどを話す。
ドクターは、困ったような顔をしてじっと聞いておられる。

患者のプライバシーに関わることなので、カウンセリングの内容を言うわけにはいかないとの前置きをして、先生は
「でもご主人は、あなたのことがとても好きみたいですよ

ワタシはけっこう、仕事に対してがむしゃらなところがある。掃除と裁縫は苦手だが、その他の家事はきちんとしたい。人生、前向き&上向きに生きていきたいほうなのだ。オットの仕事に対しても、やりたいことができるよう支援してきたつもりだ。とはいえ、調子の悪いときに叱咤激励した覚えもないが。そんなワタシに、オットはコンプレックスを感じ、それがこんな形で出てきてるんじゃないか
というようなことを言われた。

やだよねー、それ

ワタシは前から聞いてみたかったことを尋ねてみる。
「うちのオットは本当にうつ病なんでしょうか?」
「と言いますと?」
「双極性とか、人格障害なんじゃないんですか?」
そう言うワタシに、ドクターが説明してくださる。

昔のうつ病というのは内にこもり、自分を責めて落ち込むタイプが多かった。メランコリー親和型だね、それって。こういうタイプは、ゆっくり休養を取って薬を飲めばたいていの場合は寛解した。しかし、現代に増えているうつ病は、患ってるうちに躁傾向が強くなったり、どんどんタイプが変化していくんだそうな。
これって、一筋縄ではいかなくなるんじゃないのか。そうなるとこじれて、ちょっとやそっとでは治らなくなるのだろう。まさにオットは、そういう“こじれ鬱”なのだと思う。
それが意味するところは、「長引く」。これしかないよな

このドクターは精神科医にしては珍しく、患者と家族どちらの話も聞いてくださる。前の先生は、やさしかったけれど聞いてもらえなかったしなぁ。そして家族の立場もある程度は解ってくださるから、ワタシが「もうしんどい」と言ってもそれを否定して「辛抱してください、もっと頑張りなさい」とはおっしゃらない。オットが持ってる負の感情が、こんな形で家族に出てくるってのを頭ごなしに「耐えろ」とは言われないから、話しているとホッとする
1時間と言わず、もっと話していたい。ドクターは迷惑だろうが(笑)
とりあえず、「おそらくワタシの考えは変わらないと思います」とのことで、次回の予約を来年早々に取り、帰宅した。

この日、オットは朝からリハビリへ行き、ワタシとは入れ違いだった。
夕方に戻ると、オットは相変わらずぐったりストーブに当たっている
そして夕食後、床には寝なかったけれどイスに座って舟を漕ぐ。仕方ないので、茶碗の後片付けなどはワタシがする。
くそー何も変わらないじゃないか


翌日、オットは朝からメンクリへ。
予約日じゃないのに、またもや臨時でカウンセリングを入れたらしい。昨日の今日でさ。それから趣味のサークルへ行くと言って出かけていった。
ま、性懲りもなく携帯にまたソープ嬢との通話記録が残ってたから、風俗へ寄ってるのかもしれないが。
もう、知らん、知らん。勝手にしろよ

そう思いながら、疲れていたので家でゴロゴロしていたワタシ。
オットは午後7時ごろ戻ったので、
「今日はメンクリでどんな話をしてきたの?」と聞いてみる。
速攻で「どうしてオレの話をしなきゃいけないんだよ」とふてくされる。
とはいえ、機嫌は昨日に比べればマシだった。
カウンセリングか、趣味か、風俗か、どれが効いてるのかは知らないけどね。


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