このところ、オットはがんばって仕事をしている。
気分も調子も良いらしい。
しかし、根を詰めすぎて煮えるらしく、時々「うわーっ」とか声をあげている。
そしていよいよ煮詰まると、気晴らしに出かける

10日ほど前は、暇だったオット。
ワタシが終日、仕事で出かけていた日は、隣町の日帰り温泉でまったりしてきたようだ(この前書いた話です)。
ワタシが深夜0時、くたくたに疲れて戻ると、そこのパンフレットを見せながら「良かったよ、この温泉。設備も良いし、今まで行った中で最高だった」と、嬉しそうに話す。
ああ、人が温泉でくつろいできた話より、ワタシはさっさと家の狭いお風呂に入りたいのよ。と言ってもお風呂は洗ってない。うううう、しょうがない。
ガマンして寝ようっと

また翌日からも、忙しく仕事をしていたオット。
でもそれが一段落して、先週の初めはオットもワタシも暇だった。朝はゆっくり起きて、ワタシは朝昼兼用の食事を食べながらのんびり新聞を読む。
オットはそんなワタシを見ながら、昼前に「ちょっと出てくる」と車で出て行った。
車だし、得意先かなんかだろう。そう思っていたが、ぜんぜん戻ってこない。
午後7時前になって戻ってきたので「どこへ行ってたの」と聞けば・・・

この前とは別の日帰り温泉へ行っていた


あーそうですか。
「え どうして黙っていたの。ワタシも暇だったのに
そう言うと「え?今日は忙しいんだと思ってたから…」と歯切れが悪い
そりゃそうだろ。ワタシがのんびり新聞を読んでるのを見て出て行ったんだし、行きしなに仕事があるかどうかなんて訪ねなかったもんね、ワタシに。
この前、「この温泉良かったから、今度は一緒に行こう」とか言ってたクセに。わかってるよ、一人だけリフレッシュしたかったって訳ね

「いいよね、一人だけ温泉へ行って」
とイヤミを言ってやると決まり悪そうだったけれど、しっかりこの日の日記には、ワタシが一方的にふてくされているような書き方をしていた。それ、ネットで公開してんでしょ、ワタシも見るんだってことを承知の上で書いてるのよね


そんなバチ(笑)が当たったのか、翌日から喉の調子が悪いと言い出したオット。
腫れていて、物を飲みこむと痛いらしい。
わたしが硬めの食事を作っていたので、「痛くて飲みこめない」と、早々に箸を置く。
翌日はお医者さんで薬を貰ってきたけれど、痛みは少しマシになっただけらしい。柔らかい物を作ったのに、箸が進まなかった。でも、それでもタバコを吸う。
「痛いんなら、その間タバコはガマンしなさいよ」と言っても知らん顔である。
バカじゃないのか、この人


翌日、ワタシは込み入った手仕事をしていた。
手がとても汚れたので、結婚指輪を抜いて洗う。くっきりと、へこんだ指輪の跡
それを見ていたら、なんだかシミジミしてしまった。

でも、またはめ直す気にならず、指輪は机に置いてある。


そんなワタシの気持ちを知ってか知らずか、オットは浮気性な友だちのことを言う。
「あいつはとっかえひっかえ遊んでいる。どうしてモテるのかなぁ。オレのほうが若くて背も高いし、顔も良いのに」
って。ワタシが言うのもヘンだけど、確かにオットは同年代の男より若々しくルックスも良いほうだ。
「自分に自信があるんなら、どうぞ浮気してきてくださいよ。ワタシは全然かまわないからね。あでも、子どもが出来たりなんかしたら、責任とれないからちゃんとしてよ」
そういうと
「ホントにいいのかじゃぁ遠慮なくしてこようっと子どもは作らないように気をつけるわ。でも、浮気が気にならないって、どんな夫婦じゃ
と言う。

こんな夫婦だよ(爆)

オットは、どこまで冗談か本気か、笑いながらそんなことを言った。ふり返ってみれば思いっきり本気だったわけだが叫び

ワタシもこの時は、別に外で何をしてきたってかまわない。そんなこと、もうどうでもいい心境だった

それで機嫌が良くなり、寛解するならいい。でも不機嫌な気持ちだけを家に持ち帰るのはやめてほしい。そう思っていた。

それからオットはまた仕事が忙しくなったので、カリカリしながらパソコンに向かっている。
仕事場にいて、たまたま新聞の集金が来たので下りると、折悪しくワタシの携帯が鳴る。
電話
と、語気荒く呼ばれた。
「オレは喉が痛いんだよっ。だから怒鳴らせるなよ。電話ぐらい、持って歩けよ
新聞代を払う間ぐらい、電話を持っていかなかったからって、そんなに怒ることないじゃない。それからもカリカリキリキリ仕事をしていたオット。ごく普通のことを訪ねても、喧嘩腰で返事をする
「どうしてそんなに怒るの?」
「オレは仕事でイライラしてるんだよ
はいはい。
その状況が解ってないワタシが悪いのね
机の端っこで光っている指輪が恨めしい


これ、もうはめ直すことってないんじゃないかしら。


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