(緊急経済対策)  

新型コロナウイルスの緊急経済対策で、減収対策として一世帯あたり30万円を給付するとしていましたが、急転直下全国民に一律10万円を給付することになりました。

30万円給付の制度が複雑で分かりにくいと言われていたなかで、自民党の二階幹事長、公明党の山口代表から直接安倍総理に申し入れをしたことにより、一律10万円給付に大きく動いたわけです。一度閣議決定までして決めたことをひっくり返すのは、まことに異例です。しかし、元々シンプルで思い切った現金給付が必要という強い声があり、公明党は以前より一律10万給付を主張していました。

 

政府も、財政等の考慮から、この転換をするに苦慮したと思われますが、世論を受けた議員の声に動かされたということになります。しかし、「次世代に付けを回してはならない」という声があることも忘れてはならず、新型コロナ禍終息後の経済再生を果たさなければなりません。

 

一律10万円給付は所得制限なしで、非課税にすると言われています。しかし、麻生財務大臣が「一方的に支給するのではなく、要望される方、手を挙げる方に配ることになる」と発言しており、今後の進め方が注目されます。

 

(令和2年補正予算編成)

この給付を執行するために、令和2年度補正予算を成立させる必要があります。一日も早く皆さまの手元に届くようにするために、予算の組み替えを経て、なんとしてもゴールデンウイーク前に補正予算を成立させなければなりません。

 

国会でも、議員同士の接触機会を減らすために交代で議場・委員会室に入ることや、その際の手指消毒の徹底、マスクを着用したまま発言するなど、感染防止策を講じています。

因みに、本会議場や委員会室に入らない議員は、議員会館内の各自の事務所で館内テレビを通じて会議に参加しています。

しかし、議員会館からも感染者が出てしまい、感染の危機がそこまで迫っているという緊迫感が漂っています。

 

国会は、新型コロナウイルス対策が待ったなしという状況にあって、いまこそ言論の府としての機能をフルに発揮しなければなりません。迅速な対応ができるよう、真剣に臨みます。

 

(緊急事態宣言を全都道府県に拡大) 

国は4月7日に、東京をはじめ7都府県を対象として緊急事態宣言を発出しましたが、それでも感染者が増加しているなかで、全都道府県に拡大することになりました。

対象となった7都府県が、圏内の事業者に営業自粛等を要請したために、近県の商業施設や遊興施設、観光地に人が移動して、感染者が拡散することを防止するためにも、必要性が生じていました。

 

特に感染拡大の危険性の高い6都道府県を追加して、従前の7都府県と合わせて、13都道府県を特定警戒都道府県としました。そのなかに茨城県が含まれていることは驚きでした。

各都道府県の知事において、地域の特性に応じて営業やイベントの自粛等の要請や、医療体制の確保などが求められ、その手腕・対応が問われることになります。

 

今になって、緊急事態宣言をもっと早く出すべきだったという野党は、当初、私権の制限になると問題視していました。しかし、人々の生命・安全を守るという「公共の利益」のために、緊急の必要性があり、他の手段に代えられない場合に、最小限の制限は許容されるものです。

 

厚労省のクラスター対策班の西浦教授が、人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合、約42万人が死亡するという試算を公表したことには驚きました。一方で、このウイルスは接触を大幅に制限すれば流行を止めることができ、人と人との接触を8割減らせば、約1カ月で流行を抑え込めるとの見方も示しています。また、7割では2カ月、6割では終息には向かわないとしています。

 

まさに、国民一人ひとりの自覚が問われるところです。

これから連休に向けて、気を引き締めて頑張りましょう。

法務委員会は大きな第一委員室を使って、議員同士が接しないようにしました。

 

国土交通委員会も議員の両サイドを空けるために、交代で席に着いています。

その他の議員は、議員会館の自室で館内テレビを通じて参加しています。

 新型コロナウイルス対策の特措法に基づく「緊急事態宣言」が発出され、東京をはじめとする7都府県が対象区域に指定されました。外出自粛や催し物制限等の「要請」・「指示」など幅広い措置が可能となる強力なものですから、社会経済に与える影響も大きく、何としても早期に効果が発揮されるようにしなければなりません。

 

ほぼ同時に、コロナウイルス禍により大きな損害を受けた人々の支援のための、「緊急経済対策」が打ち出されました。まさに、感染拡大防止と、生活と経済を守る、本格的な攻防の局面を向かえたのです。

 

最初に外出自粛が要請された頃は、大きな集会ではなく、小さな会合なら問題がないように捉えられていたが、比較的小さな場所でクラスター(感染者集団)が多く発生し、感染者の数が増加の一途を辿っていることから、とにかく人との接触は危険性が伴うという、厳しい考え方になっています。

 

感染症対策本部が基本的対処方針を改訂して(4月11日)、特に夜の繁華街でのリスクが高いとして、緊急事態宣言の対象地域とは関係なく、全国の繁華街で接待を伴う飲食店の利用を自粛するよう要請し、さらに厳しい姿勢を示しました。

 

どこで感染するか分からない、誰もが感染源になり得るという状況で、人との接触を8割減少させようというたいへん難しい目標が示されました。

 もちろん集会は大小を問わず開催を見合わせ、人と同席しなければならないときはできるだけ距離をおき、レジに並ぶときにも2m以上離れる、テレビのアナウンサーも離れて収録するなど、様々な対応がされています。

 

それでも、感染拡大が止まるところを知らず、テレビ朝日のメインキャスターまで感染してしまったのですから、容易なことではありません。

自分だけは大丈夫という考え方は捨てて、本気で行動を抑制し、三密(密閉・密集・密着)を避け、消毒・手洗いなどを徹底して、この危機を乗り越えなければなりません。

 

「緊急経済対策」は、事業規模108兆円という過去最大のもので、過酷なコロナウイルス禍から、人々の生活と経済を守らなければならないという、強い決意が現れているものです。

 大きな収入減少に対して1世帯あたり最大30万円の支給や、個人事業主に最大100万円、中小企業には最大200万円の給付、資金繰り対策の無利子・無担保融資の制度等、様々な施策を講じています。

 また、納税や社会保障料の支払い猶予、治療薬の開発・備蓄や医療施設の充実、さらにはコロナウイルス禍収束後に経済のV字回復が図れるような、積極的な需要喚起策まで幅広い経済対策です。

詳細は、https://www.kantei.go.jp/jp/pages/coronavirus_shien.html、、

 

国会も、国会議員が全国から集まって仕事をしているので感染リスクが高く、衆議院の本会議場は議員同士が密接していることから、採決時以外はA班とB班に分けて議席に着き、密接しないよう配慮します。参議院では議員が隣接しないよう前後左右に間隔を空けて議席を指定しました。マスク着用や手指の消毒なども徹底し、換気にも十分に注意をしています。

 

しかし、仕事は待ってくれません。法案を絞り込もうとの意見もあったようですが、現在必要な法案だから提案されるので、我々は真摯に審議を行い、今国会で成立させるよう力を尽くさなければなりません。

なにより、新型コロナウイルスに対応した「緊急経済対策」を一日も早く実施するために、「2020年度補正予算」を連休前にも成立させなければなりません。

 

(国土交通委員会でコロナウイルス禍等の災害対策について質疑に立つ)

4月8日に国土交通委員会で質疑をする予定でしたが、緊急事態宣言を受けて委員会が中止され11日に行いました。異例のことです。

 質疑内容は全体を通じて災害対策について取り上げ、現下最大の課題である、コロナウイルス禍への対応、とりわけ、どのような環境にあっても維持しなければならない業務の継続について、精緻な計画のもとに適切に進めるよう求めました。

 

併せて、これから梅雨・出水期を向かえるなかで、先の台風19号関連で13都県に大雨特別警報が出され、恐ろしい緊迫感のなか、住家3万3千戸が全半壊し、100人近くの犠牲者が出た、大惨事も忘れてはなりません。那珂川緊急治水対策プロジェクトが立ち上げられ、総額665億円を投じることとしていることから、再度災害防止のために着実に事業の推進がされるよう、赤羽国土交通大臣に求めました。


国土交通委員会で赤羽大臣に質問

 

赤羽国土交通大臣の答弁

 

 

 

田所よしのり です、

 29日夜、志村けんさんがお亡くなりになったことは、本当に衝撃的でした。新型コロナウイルスに感染したニュースは流れていましたが、まさかこんなに急にお亡くなりになるとは、思わなかったのではないでしょうか。技巧的な解釈ではなく、ここで直截に言えることは、新型コロナウイルスは急激な容態の悪化をもたらし、死に至らしめる恐ろしいものであるということです。さらに、どのような高度の治療でも選択できただろうに、それでも助けることができなかったということです。

 人は誰しも、災害など未経験の事態に遭遇した場合、自分だけは大丈夫だろという意識を持つもので、「正常化バイアス」などと言われます。これは、まったく悪いことばかりではなく、いつも災害に遭うのではないかと怯えていたのでは、精神的に病んでしまい仕事も手に付かないので、時には必要なものでもあります。

 しかし、強い感染力のある新型コロナウイルスのような脅威には、過剰な自信はたいへん危険です。その点、たいへん強烈な警告になる出来事です。

 

〔新型コロナウイルス 緊急経済対策〕

 何度も新型コロナウイルス対策会議が開かれ、国の状況報告に基づいて国会議員が積極的な議論を交わしながら、対策を講じてきました。

 新型コロナウイルスにより社会経済活動が停滞することによる企業や家計への影響を軽減するため、事業規模60兆円の緊急経済対策を提言しました。企業の資金繰り支援や家計への現金給付を中心に、リーマン・ショック時の約56兆の経済対策を超えるもので、「真水」と呼ばれる国の直接支出を柱とする財政措置は20兆円規模となります。

 政府はこれらの要求を採り入れた経済対策を4月上旬に決定し、財源となる2020年度第1次補正予算の連休前の成立を目指します。新型コロナの蔓延という危機に対して、空前の大規模な経済対策を実施するという方向付けがされたわけです。

 さらに自民、公明両党の提言において、現金給付や助成金、クーポン券、ポイント発行などを組み合わせ、計10兆円以上を支給するよう主張、必要に応じて対策の規模をさらに上積みすることも求めています。

 

〔国会は休会せず・国会も感染予防に万全を〕

 自民党の森山裕国対委員長は、立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため国会は休会しない方針で一致しました。一部には国会の休会を求める声もあったが、森山委員長は記者団に「いつでもどんなことでも審議ができる態勢をとっておこうということだ」と述べました。

 私も国会は、責任をもって新型コロナウイルス対策に取り組むために、常に全力を尽くさなければならないと考えます。

 しかし、国会議員は正常化バイアスが強いのか、多くの会合が密度の高い部屋で、マスクを付けない議員が議論を交わすという、感染予防には好ましくない環境で行われていました。そこで、衆院議院運営委員会は理事会で、本会議場や委員室に出入りする議員、職員がマスクを着用することに加え、消毒液による手指消毒の徹底を図ることを申し合わせました。今は、総理大臣をはじめ、マスクをして答弁するようになっています。

 国会議員としての使命を果たすためにも、最善の感染対策を講じなければなりません。

 

〔政府専門家会議・医療現場に危機感〕

 専門家会議は、わが国では諸外国でみられているような爆発的患者急増、オーバーシュートはみられていないとの見解を示しました。

 しかし、「クラスター感染が頻繁に報告されている現状を考えれば、オーバーシュートが起こる前に医療供給体制のひっ迫、医療体制の限度を超える負担がかかって、医療現場の機能不全に陥ることが予想される。」とオーバーシュートの前に、医療崩壊が起こることを警告しました。

 

 地元の厚生農業協同組合連合会からの要望でも、医療機関の使命として新型コロナウイルス感染者を受け入れているが、院内感染リスクが高く、実際に感染者が発生すると診療停止をせざるを得なくなり、たちまち病院としての機能を失ってしまうという、厳しい現実がわかりました。

 

 日本医師会は医療が「危機的な状況に陥りつつある」として、政府に対し「緊急事態宣言」を出すよう求めています。国会議員のなかにも、緊急事態宣言を早期に出すべきだという意見があり、小池東京都知事も、国による緊急事態宣言の判断について、「早期に結論を出していただききたい」と要望しました。

 これまで総理は、緊急事態宣言について「今、この時点で出す状況ではないと考えている」と述べていましたが、この現実的効果と影響を十分に考慮する必要があります。

 

〔経済対策の具多的な動き〕

 安倍首相と岸田政調会長は、官邸で会談し、現金給付を1世帯30万円で合意と、岸田氏が会談後に明らかにしました。

 政府が、緊急経済対策で個人事業主に最大100万円、中小企業に最大200万円の現金給付を検討しています。

 自民党の岸田文雄政調会長は、麻生太郎副総理兼財務相と財務省で会談し、政府が来週取りまとめる緊急経済対策に、地方自治体が自由に使える1兆円規模の「臨時交付金」の創設を盛り込むことで合意しました。

 

 私は、4月8日の国土交通委員会で。一般質疑を行うことになっています。

 緊急治水対策プロジェクトなど、台風19号から補正・新年度予算で講じられた、河川の復旧・災害対策と、新型コロナウイルスへの対応などについて、質疑を行う予定です。ネット配信もされます。

 皆さまのご健康を願っております。