せんまつのブログ
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2013年のローリングコースター

半分ぐらい愚痴グチになりますが、母のがんとつきあって30年、医療の進歩やら、医師のクオリティやら、いろいろ感ずることもあり、書きます。国民の2人に1人ががんになる時代、そして介護400万人の時代、私がすったもんだしていることが、いつかもっと改善されることを願って…愚痴ります。

母のがんが見つかったのは毎回偶然と幸運。今回は30年通った大学病院が遠方過ぎて通院を止めたあとだったので、それについては悔いがのこる。大病院は一度通いだしたら何がなんでも通っておくべき、なのかもしれない。

とはいえ、神経内科の若い女医さん、今年4月からのおつきあいなのだが、過去カルテもチェックしていてくださり、6月にCTを撮っておきましょうと言ってくださったおかげでがんが見つかった。これはもう先生のカンとしかいいようがないのかもしれない。「かかりつけ医」が奨励される昨今、実は意外と”信頼できる”かかりつけ医を見つけるのは難しい。先生には本当に感謝している。

が、医業の分業が進む昨今、同じ病院内なら予約は回してくれそうなものだが、わが町のその科は、自力で初診で行かないと看てもらえない。なんだろう、このまどろっこしいシステム。病院選ぶときは手続きのチェックも必要なわけ?

そして、そのとある科の若い先生、いきなり「高齢なので治療できないかもしれないけど、検査しますか」と来た。ものの言い方ってあるでしょう、と思うのだが。それはともかく、CTPET検査しなければがんは確定しないので、検査はしてください、とお願いした。

結果。がん確定。と、件の医師「がんです。転移はありません。放射線治療は週5日、1か月半から2か月通院です」という。最近TVの保険のCMで、がんも通院で治療する時代、と言っているのはこれか。とはいえ、”病人”が通う、ということの大変さはお金ではカバーできない。ご近所のおじいちゃんは母と同じく肺がん3回目で、一般的な放射線の通院治療をしているうちに副作用で食道が焼けて食事ができずに衰弱してしまい、今、生死の境にある。わからないけれど、勘三郎さんとかも、治療した結果が弱り切ってしまうって、それが治療なんだろうか。

そこでセカンドオピニオンを受け、できれば重粒子線などのなるべく体に負担の少ない治療を受けたいのですが、というと、これまた件の医師「保険じゃない治療は効きません」…どういう意味、ですか?・・・

医師も今やサービス業のひとつ。「おもてなし検定」とはいかないまでも、ちょっと人との接し方は勉強した方がいいのではないだろうか。

当院で治療を、と食い下がるのをぶっち切り、東京の「重粒子線紹介クリニック」に行った。予約とははとても迅速で感じがよかったのだが、医師は最初からなぜか機嫌が悪く、「どうせ肺はいずれつぶれるだろうから、痛みが出たら放射線すれば」と。そして結局やんわり治療を断られ、これで相談料15000円。医療現場に意外とありがちなこういう物言いには慣れているが、これはさすがに凹んだ。今はまだ症状がないのに、症状出るまで待てってことか。気が狂うよ、たぶん。

しかし、もっと凹んだのは母のコメント。

さすがに私も鬼娘の目に涙していたら「なんであんたが泣くのよ。泣いたって治らないわよ」。

…3歳のころから「命に別状なければ泣くな」といわれていたが、これは命に別状ある局面。いくら認知症で自分ががんということがあんまりぴんと来てなくても、これは、なあ…

かつて通っていた大学病院の担当医(石原裕次郎の手術した先生。舘ひろしがTVで演じてたけど、あんなにかっこいいわけではない…笑)は母に「ご主人はあなたのこと心配しすぎて先に亡くなったねえ」と言っていたけれど、本当かも。わがまま者の方が生き残れるようだ。

駄菓子菓子、

私がここで止まったらすべてが終わってしまう。

次の手を考えるべく無い知恵働かせ、病歴、年齢から放射線治療しか選択肢がないのなら、逆算して、放射線学会のHPをチェックして、認定医を探した。実は多くの病院では放射線治療は放射線技師が行うので、放射線の専門医師がいる病院は意外と少ない。先のおじいちゃんの通っていた病院もチェックしたら、専門医はおらず、認定病院でもなかった。なので、ご近所には選択肢はなく、結局有明の放射線専門クリニックを見つけ、相談メールを出した。

と、夜中にもかかわらず、院長先生からすぐ返事が来て、来院してください、との返事。来院の結果、どんながんかについて説明があり(考えてみたら、説明されたのは初めて)、治療費についても具体的に話があり、治療はすぐ可能と診断された。ただし、入院施設がないので、全国から来院している多くの患者が近くのホテルから”通院”している状態。

が、ここで問題発生。

最初の病院の”件の先生”がPET資料をつけていなかったため、放射線照射のための計算(今の高度医療はコンピューターが”計算”をするらしい)ができないとのこと。また、CT写真を見て、有明のドクターが首を傾げた。「左の方(腫瘍のある方の反対側)のこと、何か言われなかった?」…???転移はないと言っていたはず…

この有明の対応でかなり気が楽になった。

ちなみに診察料は720円。金額じゃないけど、だが。

しかし、

ローリングコースターはまだ続く。

その晩、有明ドクターから電話があり、やはり左に転移があるという。

それが今後どう進行するかで母の寿命は決まるという。

それゆえ、今回の治療をどうするか、という話になった。つまり、当初は10日間の治療の予定だったが、より体に負担のかからない保険外のより高い治療にするかどうか、ということだった。料金の上限は説明されていたし、迷いはなかった。私がジャニコンで無駄遣いを数年しなければいい程度だ(まあ、無駄遣いは止まらんだろうが)。母が状況把握できないため、私が決断することになって、4日間の先端医療を選んだ。

こういうとき、

あー、やっぱり結婚しておけばなあ、と思うんだなあー。

考え方はいろいろだけど、ね。。。。

そして先週治療が終わった。

母はちょっと疲れ気味だが治療を受けたことはほぼ忘れ、あいかわらずわがままと暴言の毎日。このやろー、と思うけど、でも、やっぱり私がここで止まってしまったら、すべてが終わる。転移の経過観察に一応最初に看てもらった医者が”主治医”ということなので、件の医師のところへ行かねばならない。でも、正直、信頼できないので、病院のソーシャルワーカーに相談したところ、同じ科の別の医師の予約を取れるようにアドバイスしてくれた。とはいえ、この病院、本人が電話しても予約は取れず、有明からお願い電話をしてもらい、そこへFAX行って、それをうちにまわしてもらう、という何ともややこしいシステム。なんだかなあ…

それにしても、

やはり認知症はすべてにおいて障害となる。

今後の治療の相談もできなし、そもそも自分ががん、という認識がないから、

好きなものを食べ、運動をしない。

好きなものといっても、本当に料理上手だったのに、今では

朝、白飯、卵。 昼、パンにバターにジャム。 夜、白飯、卵。

…炭水化物ばっかり。おかげで糖尿病予備軍。

私がかなり管理して発症はしていないものの、そういうおかずは嫌いで、文句ばっかり言う。

冬になったら肺炎も怖いのだが、冬の寒いお風呂場に暖房つけておいてももったいない、といって切る。病気した方が電気代の何十倍もかかるんだけどね…

たぶん私ひとりでは面倒見きれないので、

今、有明に近い場所で有料老人ホームを探している。

これも、地元のケアマネさんとかは忙しくて、結局あまり相談にならないので、

自分で探すしかない。

私は今日も走っている。