土方歳三の拝領刀「越前康継」刀身の展示が、いよいよ明日が最終日となります。

(展示期間4/2〜5/21)

 

刀身の茎(なかご)には、徳川家三ツ葉葵の御紋の刻印があり、「以南蛮鐡於武州江戸越前康継」と彫られています。

 

越前康継は、もともと下坂市左衛門という越前の刀工でしたが、腕を認められ、家康・秀忠に召されて江戸で鍛刀を命じられました。

家康より「康」の字を賜って「康継」と改銘し、葵の御紋を作刀の茎に切ることを許されました。

茎の裏側には、二度にわたって試斬りをしたことが刻まれています。

 

試斬りとは、将軍の佩刀を死刑人の体を斬って、刀の利純を試すもので、将軍以外にも、大名や旗本も山田浅右衛門に試斬りを依頼していますが、試斬りがされた佩刀は、一流刀の証しということになります。

 

是非、本物の刀身、美しい波紋をご覧ください。