セカンド・アルバム“WITH THE BEATLES”について。

with the Beatles

このアルバムも“PLEASE PLEASE ME”同様、曲目がなかなか思い出せません。
理由も同様、あまり良く聴かなかったから・・・。

ビートルズ解散後にこのUKオリジナル盤が日本で発売されました。これもやはり、既に他のアルバムで曲は聴いていたので、熱心に聴くことはありませんでした。

この2枚目のアルバムから、「シングルで発売する曲は、アルバムには入れないというコンセプトの基で制作」という方針になったことです。
以前、プロデューサーのジョージ・マーティンが
「シングル盤をせっかく買ってくれたお客さんに悪いので、アルバムにはダブらないようにした」というようなことを何かで読んだことがあります。

当時はシングル盤を重要とし、アルバムはシングルのレベルに達しない曲を入れている・・・その言葉が“WITH THE BEATLES”にぴったり当てはまるのではないでしょうか。それ故、地味な印象があります。

このアルバムのセッション前に、シングル「She Loves You」が発売されており、セッション中に「抱きしめたい」をレコーディングしています。これらの曲をアルバムに入れたら、アルバムのイメージがかなり明快になっていたのではないかと思います。

シングル曲はアルバムには入れない…それが全てのアルバムに当てはまるという訳ではなく、例外もあります。
ファースト・アルバム『Please Please Me』は、別として(デビュー・シングルと2nd・シングルのA、B面計4曲が入っている)
その他に例外として、映画サウンドトラック盤があります。
『A HARD DAY'S NIGHT(ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!)』や『HELP!(4人はアイドル)』、『レット イット ビー』は、映画のタイトル曲のため、シングルでも出しています。
また実質最後のアルバム『アビーロード』の場合は、アルバムが重視されるような時代になっていました。
アルバムの制作が前提で、そこからキャッチーな曲をシングルカットするようになった流れになってきました。アルバムの中でも最も重要で且つ売れ線の『サムシング』と『カムトゥギャザー』がシングルカットされています。

さて、“WITH THE BEATLES”に話を戻しますと、このジャケットは、メンバーの顔がモノクロのハーフ・シャドウで写っている、有名なフォトを使用しるアルバムです。

14曲中、オリジナルが8曲、カバーが6曲。

このアルバムの中で一般的に有名な曲というと、「All My Loving」とカバーの「Please Mr.Postman」でしょうか。
ちなみに日本では、この2曲がシングルとして発売されました。

“WITH THE BEATLES”は21週間(約5ヶ月)連続1位。

ちなみに“WITH THE BEATLES”のジャケットと同じとうなアルバムが、日本盤と米盤にあります。
米デビュー盤のジャケットは、イギリス本国では既に発売されていた2ndアルバム“WITH THE BEATLES”を少しアレンジしたもので、メンバー4人の顔がモノクロのハーフ・シャドウで写っているフォトを使用、上部に「MEET THE BEATLES!」とゴシック体でドーンと入れています。
日本のデビューアルバム“ MEET THE BEATLES! ”は、アメリカでのデビューアルバムのタイトルを使用、ジャケットもほぼ同じデザインです。

meet the beatles
★アメリカのデビューアルバム
 The Beatles!
★日本のデビューアルバム

当時の日本におけるレコード洋楽部門は、アメリカからの情報が主だったのか、アメリカでビートルズが熱狂的な存在になってから、日本でも注目し売り出したのかもしれません。
そういうわけで、ジャケットとタイトルは、アメリカ盤を踏襲したのだと思います。
ただ、米のLPは、12曲しか入っていませんが、日本では14曲、内容は異なっています。