昨日のボクシングは井上尚弥・拓真兄弟のダブル世界戦。

尚弥選手はWBSS (World Boxing Super Series) の決勝戦でノニト・ドネア選手(フィリピン)と対戦。

井上尚弥選手がこれまでで一番苦戦したことは間違いないだろう。それでも、そのスピードと切れがドネア選手を上回ったという感じ。互いの高いレベルの技術や駆け引きが最終回まで続いたことで、玄人受けする内容。

尚弥選手にとって、WBSS のバンタム級頂点に立ったことと同時に、課題が見えたこと(特に不用意に被弾するシーンがあったこと)が収穫ではないか。その意味では、尚弥選手の「世代交代とは言えない」は正直な気持ちだろう。実際、ドネア選手も結果は敗戦だったとは言え、長年世界の第一線で戦ってきた力を見せたと思う。

 

それから、井上拓真選手。一番の問題は、決め手を欠くことと相手を見過ぎること。自分がどのような戦い方をしたいのか、今一度よく考えた方が良い。決め手を欠いていることは世界で戦う上で間違いなくマイナスポイント。ボクシングのセンスには文句のつけようがないだけに、自分の戦い方をしっかり確立して欲しい。

 

世界チャンピオン、世界王座は world champion、世界タイトルマッチ、世界戦は world championship。

 

例文: Inoue Naoya proved to be the real world Bantamweight champion in the final of WBSS with Nonito Donaire. (井上尚弥選手は、ノニト・ドネア選手との WBSS 決勝戦で、真のバンタム級世界王者であることを証明した)