勤務医に関し、残業規制の上限を年間2,000時間とする案がある。
単純計算でも、月166時間半の残業となるが、単なる現状追認。現状がいかにひどいか、ということ。
関連記事: http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019012002000166.html
医者の不養生、という言葉があるが、人の命を救うべき立場の人が不養生を強いられているのが実態。
勤務医の過労死、過労自殺は、医療現場に負担が集中する中、起こるべくして起こった、と言わざるを得ない。
労働現場にしわ寄せがいった結果、過労死、過労自殺が起きるのと全く同じ構造。
医療現場の場合、厄介なのは、医師の仕事が文字通り高度な専門職である、ということ。足りないからと言って、一朝一夕に増やせるものではない。
医学部は学費が高いことで知られるが、学ぶ能力と意欲のある人で、経済的な問題がある場合、かれらに対し、返済免除の奨学金や補助金といった制度が必要だろう。
さて、「医者の不養生」。Physician, know thyself. (医師よ、汝自身を知れ)、Few lawyers die well, few physicians live well. (弁護士が良い死に方をすることは稀だし、医者が健康に生きることも稀である)といった言い方がある。
参考: https://www.kevinmd.com/blog/2018/03/physician-know-thyself.html