先日の北海道での大地震で、一時北海道全土が停電になってしまったが、その一番の原因は、北海道電力の苫東厚真火力発電所に発電能力が集中していたこと。下記の記事によると、道内需要の約半分だった。

 

参考: https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/031400070/090700076/

 

平時であれば、効率化は機能するし、会社の利益にもつながる。しかし、いったん自然災害等が起きると、効率化が瞬時に脆弱性と化することが、先日の地震で改めて明らかになった。

 

言い換えれば、リスクや機能を分散しない「効率化」は、砂上の楼閣ということ。

ただ、電力会社の場合、原発をリスク分散や機能分散の口実に使いかねない。原発など、リスクの火に油を注ぐだけ。実際、泊原発がもし稼働していれば、フクイチの二の舞になっていた可能性がある。北海道、アイヌ語でアイヌモシリ(アイヌ語で人間の大地、の意味)を死の大地にしてはならない。