通翻訳という仕事をしていると、これを否応なく感じることになる。

 

昨日、今日と西日本へ出張。通訳の内容はIT関係。ITは経験があるので、もちろん対応は可能だけど、それでも、必ずしも詳細まで踏み込めるわけではない。

通訳現場では、今回はIT、そして、他にもさまざまな内容に対応する。そこでその内容に関する知識が一番乏しいのが通訳者ということは珍しくない。実際、今回もそう。

 

要は、こちらでは、表面的には訳出できるけど、突っ込んだ内容になると、内容を熟知している人のフォローが入る。今回も、クライアント側の日本人の担当者で、内容を熟知している方がおり、その人のフォローが何回か入った。まあ、通訳内容の補足という形でこのようなフォローがなされることは珍しくはないけど。

 

特に通訳者の場合、今回もそうだけど、どうしても外部者として関わるので、どんなに訳出できたとしても、おのずと限界があることは否めない。それは私みたいな通訳者にとってもジレンマとなる。

かと言って、会社や組織の内部の人だけですべて対応できるわけではない(業務負荷を勘案すると)。それをフォローするために通訳者が必要になる。通訳者にとって、そこでは必然的に結果を求められる、ということ。