日経平均の2月の数値は以下の通り:
始値 36,008
高値 39,426 (27日)... 史上最高値!
安値 35,854 ( 7日)... 前月安値の32,693からは上昇
終値 39,166 … 前月終値比 +7.9%
昨年12月〜本年2月の日足は以下の通り。
昨年12月は33,850円近辺の上値抵抗線を抜けられずにいたが
1月に入って上抜けして上昇。
1月中旬から2月上旬まで足踏みしたが、2月中旬から上昇再開。
2月22日には遂にバブル期の1989年12月に記録した
史上最高値を更新。
更に連休を挟んで26日、27日と最高値を連日更新。
その後、月末は足踏み。
この2ヶ月間の上昇の主な要因は以下の通り;
① 2024年1月から開始の新NISAを受けた株式への資金流入。
加えて、これを期待した海外投資家からの資金流入。
② 東証から企業への要請;
「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」
これを受けた、日本企業の体質改善への期待。
③ 米株上昇の流れが日本株に波及。
米株上昇の主な要因は;
(a) 米景気のソフトランディング期待;
相次ぐ強めの経済指標や良好な企業決算などを受け
景気のソフトランディングへの期待が高まった。
(b) AI関連ビジネス拡大への期待。
特に米半導体大手のNvidia株が12月の$490前後から
1月には$615レベルに約25%上昇、2月も更に上昇し
2/28現在で$776となり、2ヶ月間で約60%も上昇。
これが他の半導体関連株や他分野にも幅広く波及。
これら受け、米S&P500は下図の通り上昇を継続し、
史上最高値を連日更新。
1/31のFOMCでは4会合連続での政策金利据え置きが決まり、
「いつ利下げに転じるか」に市場の注目が集まっているが、
当日のパウエル議長会見やその後のFRB関係者会見などでは
「3月の利下げはない」とか「本年前半の利下げはない」
など発言が相次ぎ、市場では早期利下げ観測が後退した。
普通ならこれで株価が下がりそうなものだが、米市場は
あまり影響を受けず、上図の通り上昇した。
この強い動きが日本株にも波及した。
④ 円安進行。
米FOMC結果を受けた米長期金利の上昇などによる
日米金利差の拡大などを受け円ドルレートは
1月初の約140円から2月中旬には150円台に円安進行。
この動きが主に輸出関連株などを後押しした。
より長い期間の日足は次の通り;
昨年1月から約5ヶ月間 上昇。
その後、約6ヶ月間 日柄を調整し、
今年に入って上昇を再開し、
約2ヶ月が経過しつつある…
という状況。
一方、同じ期間のグロース250を見てみると、下図の通り;
日経平均とは全く異なる状況でしたが、この2月に入って
漸くグロース株も上昇してきたようです。
日経平均の月足チャートは以下の通り:
長期の緩やかな上昇トレンド(緑線)のレンジを1月に上抜けし、
2月に更に上昇した格好。
(一時レンジを下抜けしているのはコロナ禍の2020/3〜5です)
チャートを見る限り、日経平均は本当に強い。
さて、今後の動きはどうなるか?
以上です。