投資家リプリーの気まぐれブログ

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株式投資に関して気になった事、調べた事などを気まぐれにアップしていきます。

上場企業のアドバンスクリエイトの株主総会が、本日8月19日、

第三者割当増資を決議しました。

 

これは、7月17日の取締役会で決議された議案の内容そのままで、

本日の株主総会決議により実行される事が確定した訳です。

 

アドバンスクリエイトについては、このブログでも

7月2日に記事を掲載し、その時点で債務超過であり

上場廃止を避けるためには本年9月末までに増資が必要、

と記載しました。

 

記載通りに増資が実行された訳です。

 

 

 

さて、増資の概要はどのようなもので、これで上場廃止を

回避できるのか? 株価の動きは?

調べてみました。

 

 

(1) 増資の概要は;

 

 ①普通株とA種類株の2種類を発行。

  A種類株には議決権はなく、配当は普通株と同じとの事。

  また、のちに普通株に交換可能。

 

  普通株の発行数は 9,480,000株で、割当先は;

  ・SBI ホールディングス株式会社:6,500,000 株

  ・ライフネット生命保険株式会社:2,980,000 株

 

  A種類株は 37,186,700株で、割当先は;

  ・SBI ホールディングス株式会社:13,500,000 株

  ・ライフネット生命保険株式会社:17,020,000 株

  ・FWD 生命保険株式会社: 3,333,300 株

  ・ブロードマインド株式会社: 1,333,400 株

  ・メットライフ生命保険株式会社: 2,000,000 株

 

 ②発行価額は両者共 150円、この増資により調達する資金は

  70億円(+端数5千円)、払込期日は 9月5日。

  → 経費を差し引くと、手取りは 66億7千万円。

  → 増資計画が発表された 7月17日の株価終値は 248円だったので

   増資分の発行価額は 40%のディスカウント価格と言えます。

 

 ③アドバンスクリエイトの発行株式数は 22,985,628株(6/30時点)

  これに今回の増資(普通株)を加えると 32,465,628株になる。

  → 既存株主の持分は約 30%希薄。

  → 増資後はSBIホールディングスが 20.02%保有の筆頭株主になる。

 

  仮にA種類株が全て普通株に交換された場合は、

  SBIホールディングスの持分は 29.07%、ライフネット生命が 28.71%

  となり、両社で過半数を占める事になります。

 

 

(2) 上場廃止は回避できるのか?

 

 アドバンスクリエイトは前年度 2024年9月期末で債務超過でした。

 このため、一年後の 2025年9月期末でも債務超過のままであれば

 上場廃止となってしまいます。

 

 2024年9月末での純資産は、マイナスの 49.7億円。

 2025年9月期の税後損益見通しは 14.3億円の赤字。

 放っておけば 64億円の債務超過になるところ、

 今回の増資 70億円により純資産は、6億円のプラスとなり

 債務超過を回避できる事になります。

 

 2025年9月期の損益は第3四半期まで確定しているので、

 あとは第4四半期が見通し通りになるかどうか?

 次第となります。

 

 さて、見通し通りにいけるかどうか?

 

 ここしばらくの四半期毎の税後損益を見てみましょう。

 

 

 過去3年間で黒字だったのは、2023/9期の第2四半期のみで

 他はずっと赤字でした。

 

 という状況で、この第4四半期は、4.5億円の利益を上げる見通しです。

 損失は前年度の第4四半期から順調に減ってきていますが、

 この第4四半期に狙い通りの利益を叩き出せるかどうか?

 まだ安心はできないように思います。

 

 先に述べた通り、第4四半期が見通し通りで終われれば

 純資産はプラスの 6億円となるので、第4四半期が見通しより

 悪化しても、差が6億円までなら上場廃止は回避できるわけです。

 

 つまり、万一悪化して第4四半期が損益トントンでも、或いは

 赤字でも赤字額が 1.5億円以内に収まれば、期末の純資産は

 プラスとなり上場廃止は回避できる事になります。

 → これなら、ここしばらくの損失減少の流れにのれば、

  実現の確度は高いように思えます。

 

 結論から言うと、まだ安心はできないが、上場を維持する

 道筋は見えてきたように思えます。

 

 

(3) 株価の動き;

 

 6月以降の株価の動き(日足)は次の通りです。

 

 7月2日の決算見通し下方修正を受けて大幅に下落。

 

 7月17日の、増資の取締役会決議を受けて株価は上昇。

 → 40%も割安で増資され、30%も希薄化するのに上昇!

  そんな事よりも上場廃止を回避する道筋がついた事が好感された模様。

 

 以後、一旦下がるものの、8月13日の第3四半期決算発表の後は

 上昇し、昨日18日と本日19日に大幅に上昇。

 

 さて、この上昇気流に乗って更に上を目指す事ができるか?

 或いは、まだ上場廃止を完全に回避できたわけではない事や

 増資の割引率や希薄化の問題に注意が向いて反転下落するか?

 判断は難しいと思います。

 

以上です。

 

尚、この記事は売り推奨でも買い推奨でもありません。

投資は自己責任でお願いします。

また、この記事の内容には筆者の勘違いや計算ミスなどがあるかもですが、

あらかじめご了承下さい。