もし、貴方が犯罪に巻き込まれるとすると、自分にとってなじみのある場所(日常における行動範囲内)で襲われる確立が非常に高いと思われます。実際、すべての襲撃事件の80%は、被害者が日常生活のほとんどの時間を過ごしている場所で起こる可能性が高いということです。
① 自宅及びその周辺
② 職場や学校およびその周辺
③ いつも通るルート、最寄り駅やよく利用する道(散歩やジョギングも含む)
そのため、この三つのエリアは我々が身辺警護をする時にも重点的にカバーされます。従って、事前の行動計画は危機を回避する「可能性」を高めます。一方、事前の計画が成功の可能性を高める点については狙う側にも同じことが言えます。なぜなら、犯人は計画性をもって犯行に及ぶため、事前にターゲットをしぼります。そのためにはターゲットを確実に捕捉する必要があります。
もし、それが綿密に計画されたうえでの犯行であればあるほど危険を避け逃げることはより難しくなるでしょう。しかし、衝動的な犯行であれば難を逃れる可能性は高くなります。
<私の体験>
海外でボディガードの仕事についていた頃の話です。そこでは日本車を狙ったカージャックが頻繁に発生していました。ある時、現地の知人にこう言われました「走行中に、車道に石などの障害物やパンクをさせるために板に釘を打った板、マキビシがあっても絶対に止まるな、止まったら最後、車を奪われるか命を奪われれるかのどちらかだ・・・」その話を聞いて、まさかそんな時代遅れな・・・と思っていました。
それから、数ヶ月が過ぎたある日のこと・・・走行中に巨大な石とマキビシが・・・その近くには数人の人がいた。それに気づいた運転手は速度を落とし停車しようとしました。その時、数ヶ月前に知人に言われた言葉が頭によみがえりました。その瞬間私は「止まるな!パンクしてもいいからアクセルを吹かして離脱しよう」と叫びました。
無事に離脱です・・・怖かった・・・まさか本当にあるとは思わなかった・・・
しかし、知人の言葉が潜在意識の中に残っていたので正しい行動に出ることができたのです。もし、知人の話を受け流し頭の中に残っていなかったとすれば、私達は間違いなく車を奪われていたか命を奪われていてかのどちらかであったでしょう・・・今考えれば背筋が凍る思いです・・・知人に感謝します。
その後、知人にこの話をしたら、ほとんどの車が100キロ以上のスピードを出して走行しているのはそのような被害に遭わないためだそうだ・・・なるほど・・・