先日、、ブログ上で ちょっと話題になった「大浪池 登山古道」
なんとなく、気にはなっていて、、話題になってみると・・ますます気になり、、(^^)
今は自由に歩けない霧島山系なのだけど、、いろいろ調べてみました。
なんと、調べるうちに・・大浪池への古道(一部)だけでなく、高千穂峰への古道(一部)も発見!! なんて、そんな大げさなことではないけれど・・
単に、、僕が知らなかっただけ!なのかもしれないが・・・
17日、午後からポッカリ仕事があいたことをいいことに、、お昼すぎから霧島へ!
ご覧のように、、25000/1の地図には、しっかり明記されてます。
県道1号線、霧島岩崎ホテル(旧 林田温泉)の正門を過ぎてすぐ左カーブに小さな看板が立っています。さりげなく通過してしまう程度の看板です。
最近になり整備しなおされたからか、、地図にも載っていました。
私の古い地図には載っていなかった。
登り一時間、下り50分だそうです。
つまりは、県道1号をショートカットして現在の大浪池登山口までの古い時代に使われていた登山道のようです。
ここが古道入り口です。
車も数台、県道沿いに駐車可です。
ウエストポーチにカメラとお茶だけ入れて、、さぁピストン歩きです。
古道に入ると、ハイノキの樹林帯を気持よく歩きます。
ご覧のように、道を案内して守ってくれるように・・石積みが続きます。
杉やヒノキの幼木の植林に入ると、そこそこ急登になります。 が、そんなに長くは続きません。
左手に旧林田温泉が見えると・・・もう少しで急登が終わります。
いつくらいから歩かれていた道なんでしょうか・・?
古道を案内してくれる石たちは、ときに、ご覧のように階段にもなって現れます!
車社会になり、、車道も整備されるずっと以前は、、みんなここを歩いていたのでしょう!!
苔むした石たちに・・思いをよせながら、、テク テク 登っていきます。
樹高が高いので、、日差しはあまり入ってきません!
ひんやり冷たいそよ風に・・とっても気持よく、、、
野鳥のさえずりもじつに気持よく・・
ここを登りきると、傾斜はゆるやかになります。
ツガやモミの巨木に出迎えられて、、あいかわらず石に囲まれる古道を歩きます。
最近の古道整備から、ピンクテープの案内もあります。
テープはなくても石の導くラインで迷うことはありません!
ただ、古道は落葉のジュータンで、しかもふかふかの厚みですから、踏み後はほとんどついていません!
そしてときおり、巨木が倒れているため、、古道から外れ迂回させられます。
え!?古道から外れるの?と思いながら歩くと・・・
古道を巨大な倒木がふさいでいます。
あちこちで迂回させられますが、、しっかり古道の石のラインに戻ります。
シャラの巨木の新緑に・・とてもすがすがしく、、
ツガや、モミ そしてシャラと続き、、赤松が見えはじめると、、もう少しです。
お花はあまりみかけません!
植生上、仕方ないですね、、ただ「ギンリョウソウ」だけはあちこち顔をだしてます。
ほんとに、、この古道を見守るような石積みが案内してくれないと・・・落葉も深くて迷うかもしれません!
落葉のクッションも実に気持よく・・・
途中、いくつかの分岐もあります。
画像の分岐は案内の文字すらわからず・・・
けど、石の案内が安心して進めます。
帰ってから調べましたが、、、途中、左へのわずかな踏み後へ進むと・・霧島の「秘湯」山の城温泉へも歩いていけるようです。鹿児島では古くから「やまんじょ温泉」と呼ばれていた「秘湯」です。
天然の川が温泉になってます。入湯無料!
ただし・・頻繁に「有毒ガス」が漂うことがあり、、立ち入り禁止ということになっています。
現在も「自己責任」のうえで、、入湯される方がちらほらいらっしゃいますが・・・
行かれるなら「ガスマスク」を持参してください!
画像1の地図にも「川に温泉が湧く」と明記されてます。
さきほどの読めない案内板を過ぎ、足元が岩になりはじめると・・
前方がふっ!とあかるくなって、、さぁでました。県道1号線です。
現在の「大浪池登山道入り口」です。
地図上では→1時間、←50分となっていますが、、私の寄り道が多い歩きでも→50分、←40分でした。
腕時計の高度計測では入り口780mくらい、出口1050mくらいですから高度差270mほどでした。 現在、入山規制中で「大浪池」へは行けませんが・・・入山規制が解かれると、、この「古道」も使って、大浪池方面の散策が楽しくできそうです。
さぁ今度は「高千穂峰登山道の古道入り口」の確認へ!!
「高千穂峰登山道の古道入り口」は現在の「霧島神宮」の裏になります。
「高千穂峰登山道の古道入り口」をたずねて、現在の「霧島神宮」へ!!
25000/1の地図では「登山道」としてではなく、「町道・村道」として地図上にあります。
見にくいですが、「赤線」の部分です。
現在の霧島神宮裏手から高千穂河原までの「古道」です。
霧島神宮の本殿をまえにして、本殿敷地には入らず赤線のほうへ左です。
そして本殿の裏手に回りこみます。
回り込むときに神宮の宮司さんと立ち話しになり・・・「この裏手に登山道口の石碑が立っていますよ!」と教えていただきました。
回り込むとすぐわかりました。
立派な案内が立っていました。湯之野へも行けるようです。
そして、、こんな時を越えたような、、立派な道案内の石碑が立っています。
石碑には「高千穂嶽道」と彫ってあります。
読み方まで彫ってあり「おたけみち」と彫ってありました。
一番上は、、なんと「こちらです!」という感じで指差している手が彫ってありました。
ここから高千穂河原まで4Kmということです。
現在は歩けません! 歩いて登れば「入山禁止エリア」に入ってしまいます。
また一つ楽しみが増えました。
「古道」とはいえ「一部」にすぎないし、標高も高いわけでもありません!
散策の組み合わせや入山規制解除にでもなれば、、散策ルートとして組めそうです。
いやいや、霧島神宮は何度となく訪れていますが、、知りませんでした。
まだまだ明るかったので、、えびの高原へ!
「ノカイドウ」は・・一輪も残っていないかなぁ~!と急ぎます。
まだまだ、咲いててくれました。
花の寿命は10日ほどしかない「ノカイドウ」、、蕾はピンクで咲けば、りんごの花のような可憐な花です。霧島のえびの高原にしかない「貴重種」です。
宮崎側の皇子原にもある!と聞いたことがありますが、、定かではありません!
困った「鹿」ちゃんたち・・・・
九州の山も例にもれず、、「鹿害」が蔓延しております。
いまや、鹿にとっては「天敵」の存在がなくなり、、過度な保護が鹿の絶対数を増やしすぎました。完全に自然のバランスを失っています。
みなさんの記事からもわかるように、、「バイケイソウ」だけが増えて、、「キレンゲ ショーマ」などは見受けられなくなってしまいました。
どこの山にいっても、「鹿害防御ネット」が張られる始末・・・
困ったもんですねぇ!!
さて帰り道中からの「韓国岳」と「高千穂峰」
ご覧のように、、「高千穂」は・・真っ白です。
新燃の噴火より、季節柄、噴煙・降灰にさらされ続けている高千穂や大幡山方向は、、真っ白ですね!馬の背の赤茶けた色もなくなっています。
噴火こそ極めて少なくなっていますが、、まだまだ地下からのマグマの流入はおさまっていないようです。先日も新燃火口の4ヵ所にラジコンヘリで地震計器を新たに設置したようです。
入山規制解除はまだまだ時間がかかるんでしょうね!!