高松から戻ったその日、
東京は異常な暖かさであった
薄手のコートをまとって行ったのだが、
それすら必要ない
2月で気温が18℃
ありえない…
過酷な旅の最後の夜、
もう仕事はない
友人と夜遊びをするだけ
新宿南口で待ち合わせをし、
そこからほど近いItarian Cafe & Diningにご案内
いつもは連れて行ってもらう的な店なのだが、
今回は初めて自分の意思で行くことにした
前回行った時に、
仲良くなったStaffの方にもお会いしたかった
その方は小柄でスレンダー
彼女のワインボトルを開ける仕草が好きだった
凛々しくて可愛いい…
そんな印象である
彼女とはワインオープナーの使い方について、
話に花を咲かせたのが昨年6月…
久しぶりの来店だったにもかかわらず、
自分の事を覚えていてくれたのが嬉しい
夕刻ではあったものの、
空はまだ明るかった
それでも彼女にワインを開けてもらいたかった
やがて店を出る時間が訪れる
彼女はエントランスまで見送りに来てくれた
そこで思ってもみなかった言葉が告げられた
「私、3月いっぱいで辞めるんです」
と礼儀正しく御挨拶をされた
驚きと落胆に支配されそうになりながら、
これまでお世話になった感謝の意を、
精一杯の笑顔に込めて
「ありがとう!」
「がんばってね!」
と声をかけさせていただいた
そして心の中では
「また会えそうな気がするから、
さよならは言わないよ
僕はそう信じているから…」
そんな事を思っていた
結果的に、
自分の意思で来店して本当に良かった
もしかしたら、
彼女がそうなるように導いてくれたのだろうか…
春はお別れの季節
新しい門出の季節
別れを悲しむより、
再会を願う方がいい
“願い”は時として、
叶うものでもあるのだから…