中学生の頃
僕には口に出さなくても物凄く尊敬してた担任がいた。
授業中、必ず字の間違いをする人だった。
それを指摘されるのが、ルーティーンだった。
給食で自分の量が少ないことに暴れてた。
先生を敬えない行動を取ることに本気で怒ってた。
クラスの役割を決める時、誰も立候補しないと暴れてた。
クラスの仲間を敬えない行動を取ることに本気で怒ってた。
部活で見る姿は鬼のようだった。
でも、普段はおちゃらけてて誰よりも親しみやすい人だった。
大人になって全ては計算だったんだと気付いた。
でも、子供みたいに本気で笑って本気で怒る姿に僕は心から惹かれた。
中学生ながらにあの人みたくなりたいなと思った。
いつしか、僕の目標のひとつだった。
でも、いつしかその想いも薄らいでた。
目標は、ヤル気がなければただの目標。
これはなんに対しても同じで、具体的な行動で示さない限り単なる夢物語に終わる。
僕は毎年10年間の計画を立てている。
不思議と、立てた計画は大きくずれることがない。
それは、自分の中の戒めでもあったんだと思う。
"今やろうとしなかったら、一生やらない"
その一言に集約される。
最近、ふとしたことで自分のやろうとしてたことを改めて考えるきっかけができた。
"やりたい"
だけじゃなくて、今自分ができることをひたすら並べまくった。
そしてちょっとずつ、動き出すことができた。
結果、今僕はやろうと思ってたことが少しずつ実現し始めた。
びっくりするほどに。
"トントン拍子に進んで行けるのは
その道が自分に合ってるしょうこだよ
この先はキャロラインのがんばり次第だけど
頑張ってる人間にバチなんか当たらないって"
パラダイスキスの中で僕がとてもよく振り返る言葉。
この言葉の意味が泣けるほど突き刺さる。
あまりに長い時間を費やしたけど
ようやくいろんなことが動き出せたよ。
おれ、頑張る。
佐竹先生、俺頑張るよ。
おしまい
和輪羽
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