これから書いてく物語は、立川家の日常と主人公の『立川家の大黒柱 じゅん』が日々感じてる事。考えてること。思うこと。
を思うままに自由に綴っていく物語である。
立川家の長女である ゆーり 18才 は現在、家出中。
もうかれこれ、家出してから数ヶ月経つ。
どこで何をしているやら?
家出という選択をしたのは、彼女自身である。
親としてそのままにするのはどうなのか?と言う方、思われる方、最適な親だと感じる方、様々ですが、僕は生半可な覚悟で家出させてない。これだけは言える。
ゆーりが家出するのは 1回や2回ではない。
これまでは、家出するたびに仕事を休み 行きそうな所や友達関係、警察に捜索願いを出したりと色々と手を尽くして 引き戻してきた。
しかし、その時はしゅんとなって帰ってくるが、しばらくすると また家出をする。
そう、その頃の僕等夫婦は さっき言った通り 『親として』に捕らわれていた。
もちろん、親としての責任だけではない。心配なのである。
ちゃんとご飯食べれているか? 雨が降れば濡れて風邪ひいてないか? 寒くなれば暖かく過ごせているか? 誰かに迷惑をかけてないか?
家に居たら居たで たくさん目に付く事があるのだけど、居なかったらやはり悪い方向にどんどんどんどん 考えてしまう。
そういう繰り返しの中、僕等は気づいた事があった。
彼女を構えば構うほど 自分で物事を決められない人間になってしまう。
彼女はほとんどの自分に降りかかる問題は、誰かの所為にしている。
今に始まった事じゃない。 全ては僕等の育て方の問題なんだろう。
例えば、学校に関しても 高校を中退して定時制の高校へ行く決断をした時の話しである。
僕等は彼女自身が『高校は出ておきたい』と言った言葉を信じ 定時制高校へ編入学させた。
そう、彼女自身が言った のだけど これは僕等の顔色を伺い 彼女が僕等の機嫌が良くなるだろうと判断して 出た言葉だったんだ。
元々、高校へ入学する時に僕等が 高校は卒業しときなさい と執拗に言っていたから、彼女はそう言ったのだろう。
やはり、行かなくなる。そして、家に帰らなくなる。 たぶん、言われることは分かっているから帰りにくいのだろう。
そして、泊まらしてくれる所がなくなり 開き直って帰ってくる。
僕は 開き直った態度を見て 怒る。そう、言いたい事が山ほどあるのにその態度。
僕も人間である。 お釈迦様でも何でもない。
挙げ句に高校に行かないのは 僕等の所為だと。
私は誰にも迷惑かけず一人で生きていける! とね。
そして、感じた。 確かに彼女の中では僕等の所為なんだろうな。
そして、家を出て今後一切帰らないつもりだったと彼女は言った。
売り言葉に買い言葉かも知れないが、僕は言った。
『出てけ! 二度と家の敷居をまたぐな!』
つづく