数年前(性被害にあうずっと前)、
一番最初に入社した同期たちと、久しぶりに会って飲み会をした時のことだった。
「七菜子今何してるの?」
と、同期の女の子に聞かれ、当時から無職だった私は正直に、
「前の会社で頻繁に過呼吸起こすようになってから、仕事できなくなっちゃって…」
と言った。
すると彼女は、私に冷たい視線を向けながら、
「へぇ~」
とだけ言った。
私は専門学校時代の同級生にも同じ話をした時、
同級生2人は、目を丸く見開いて、
「え!?大丈夫なの!?」
と心配してくれた。
おそらく同期の彼女は過呼吸を起こしたことがなく、
「過呼吸=お腹を少し壊すぐらいの症状」
位にしか認識していなかったのだろう。
それに比べて、同級生2人は私と同様、過呼吸の経験があり、
過呼吸が死ぬほど苦しいこと、ストレスからくるものと理解して私を心配してくれた。
過呼吸にしても、胃潰瘍にしても、癌にしても、性被害にしても、
辛い目にあった当事者でしか痛みは理解できない。
私が家族に対してよく思うのが、
「お前はあの場にいなかったからいいよね。」
という気持ちだった。
「あの時あの場にいなかったくせに」
「お前は何もされてないくせに」
と、今でも思うときがある。
性被害者の家族は、性被害者の痛みを理解出来る訳がない。
*理解しようと努力してくれるご家族も沢山います
私の家族は面通しの時(刑事さんの配慮で無しになった)でさえも、
「七菜子が面通しをしないと捜査が進まない」
という容赦のない感じでいた。
しかし友達のミナちゃんに、面通しの話をした時、
「当日一緒に行こうか?」
と、言ってくれたのが非常に嬉しかった。
私の家族は、面通しに「一緒に行くよ」なんて誰も言わなかった。
私の家族は私に厳しい。
だから、より理解しようともしなければ、
私を自殺に追い込むようなことを言うのだ。
本人にしか理解出来ないのはしょうがない。
でも、辛い思いをしている本人に冷たい視線を向けたり、
自殺に追い込むようなことを言うなら、何も言わず、どうか黙っていてほしい。
