うつ病・躁うつ病 | たちばな鍼灸院の立ち話

たちばな鍼灸院の立ち話

東洋医学でどうやって病を治すのか。
ざっくりとご説明します。

うつ病

 

精神の病だと言われますが、臓腑、陰陽の失調とみてアプローチすれば充分治ります。

 

日本語は便利だと思うのが、明るい人は「陽気な人」、暗い人は「陰気な人」また近頃では「陰キャ」などとも言います。

その通りで、それが病的に陽に傾いたら躁、陰に傾いたらうつになるのです。

 

躁うつ病というように、躁の状態とうつの状態を繰り返すことがありますが、陰気と陽気が不安定なため、どちらか一方へ大きく傾いた分、シーソーのように逆への傾きも大きくなります。

 

ではなぜ陰陽が傾くのかといえば、臓腑の異常です。

主に脾と肝の失調であることが多いです。

雨の日は気分があがらず、陰気な気持ちになることが多いですが、気圧、湿度により症状が悪化するのは脾の失調によります。

脾が弱ると相対的に肝が強くなり、これも色々と悪さをします。

 

脾の弱りで体内に湿気が増える。

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湿気は陰なので、身体が陰に傾く。

     ↓

うつ症状が出る。

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脾が弱ったので相対的に肝が強くなる。

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肝は陽を生み出すので、身体が陽に傾く。

     ↓

躁症状が出る。

 

これの繰り返しです。

もちろん他にも色々な症状があることもあります。

不眠や食欲不振、頭痛、腹痛、爪を噛む、髪の毛を抜く、壁に頭をぶつける、奇声をあげる、吃音、パニック障害などなど。

 

しかし大本は臓腑、陰陽の失調です。

 

メンタルの強い弱いではなく、脾の失調が下痢や足のむくみではなく、うつ症状として出ただけです。

 

もう一度言います。

 

精神病と言われるものも、臓腑、陰陽の失調であり、肉体へのアプローチで改善します。

 

鍼灸治療例

30代・女性・介護職

元々ひどい生理痛があり、下腹部と腰の痛み、頭痛もあって寝込むほど。ストレスによる過食、便秘、顔に吹き出物も出る。だんだん気分が落ち込み、うつ病と診断された。

 

ものすごい熱で、陽に傾いています。

躁症状がでるのでなく、身体の症状としてずっと熱の症状が出ていますが、その反動であるとき陰に傾き、うつ症状がでます。

放っておけば躁の症状も出るでしょう。

吹き出物というのは、体内にこもった熱を外に出そうとする自己防衛です。

脾をしっかりと補うことで肝を弱め、陰と陽のバランスをとることで治療します。

 

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