いま亡くなった方の名前が流れてた。
カタカナで書かれてて、きっと流れ着いた遺体なのかな。
最初に4歳、次にお母さんらしき名前、おじいちゃんおばあちゃんって続いて、涙が出てきた。
もう、死んだってニュースなんて見たくない。
無事でしたってニュースが見たいよ。
でもそんなの現実から目を背けてるだけなんだよね。
心臓がぎゅってなって、潰れそうになる。
なんて自分は無力なんだって悲しくなる。
いま、あたしたちにできることは限りなく無力に近いかもしれない。
関係ないくらい遠い所にいるかもしれない。
でも、たった1mmの気遣いが、100倍にも1億倍にも、何倍にもなるから。
1人1人がちょっと変われば良いから
関係ないなんて言わないでほしい。
あたしの従姉妹は福島にいて、あらゆる手段を使っても、安否確認が取れない。
おばあちゃんが心配で倒れてしまいそうで。
最低なことだけど、亡くなった方の名前を確認する度、複雑ながら胸を撫で下ろしてる。
本当はお客様に笑っていることが、友達と話していることが、奇跡に近い。
今すぐにでも全て投げ出して福島に意地でも行きたい。
生きていてくれればそれで良い。
世の中にはそう願いながら、祈ることしかできない人が沢山いるから
少しで良いから変わってほしい。
ちょっとマメに電気を消して
ちょっと暖房温度を下げて
ほんのちょっとで良いから
それだけで救われる命があるから
小さな命が亡くなる度
あぁ、未来にまだまだ希望があっただろうに
お父さんお母さんの生きていく意味がなくなってしまう
代われるものなら代わってやりたい
なんて自分は無力なんだろうと悲しくなるばかり。
私の命なんかで小さな命が助かるなら、躊躇なく差し出すのに。
やり残したことはあるけれど
やり尽くした思いはあるし
なんだかんだ幸せだった。
だからほんとに代わってやりたい。
従姉妹が死んだらほんと生きていけない。
しばらく笑えないよ。
不安で不安で潰れそうで
いまみんなに会っておきたい
沢山伝えたいことが
話したいことがある
みんなと笑っていたい
きっと神奈川は安全だと思う
でも、いますごくみんなに会いたい
怖いとかじゃなくて
ただただ生きてるって
良かった、みんな無事なんだ
って安心したい
そしてまた、従姉妹の無事を祈りたい
少しでも沢山の命が
必死で生きようとしてる
小さな小さな命が
助かりますように







