たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 妙に生暖かかった21日の夜、今年最後となるサントリーホールへ出かけた。
 バンドネオン奏者、三浦一馬の名を冠した五重奏団の活動が15周年を迎えた記念に、ファン感謝祭と題したコンサートが開催されたのだ。その会場に選ばれたのがクラシック音楽の殿堂であるサントリーホール。聴く方も是非このホールの優れた音響で聴いてみたかったから、楽しみにしていた。
 いつもとはかなり異なる客層のサントリーホール。さすがに二千席のチケットは完売しなかったようで、二階後方席などはかなり空いていたが、その分熱心なファンが参集したと思われ、場内の空気は熱かった。
 ファン感謝祭に選ばれたプログラムは「ピアソラ・ザ・ベスト」で、休憩なしのノンストップ70分公演。このメンバーで聴けるのが嬉しいプログラムだ。
 予想通り、サントリーホールの豊かな残響に広がるサウンドは素晴らしい。最近、音楽をスマホで聴くことが主流になっているが、アコースティックに優れたホールの生音は全く次元が異なる世界。高級オーディオ装置でもこの体験は難しい。
 哀愁を帯びたバンドネオンの音色とともに欠かせないのが、繊細で美しいヴァイオリンで、美音の主は組長こと石田泰尚。強面のルックスとは裏腹にお茶目でサービス精神旺盛なショーマンでもある。この日はサンタさんの帽子を被って登場、笑いをとりつつ熱い拍手を浴びていた。
 時節がら、アンコールでは特別アレンジのクリスマスメドレー・タンゴバージョンを披露。コンサートの最後にはファンへのプレゼントとして、アンコールのラスト一曲を撮影OKという粋な計らいも・・。
 たっぷりとココロの栄養を補給して、イルミネーションに輝く街中を帰路についた。