昨日はSHIBAさんのソロライブを見に行った。



NO MISS GUITARSで見たのは去年の10月やったけど、ソロで見るのは去年の3月以来。

今回は新曲、レア曲、古い曲のオンパレードで、ここ数年定番になってる曲でやったのは「歯みがきのぶる~す」と「かくれんぼう」くらい。

ソロでもNO MISS GUITARSでもお馴染みの「私はツバメ」や「どんとおいで」、「ビーフジャーキー」、「元気力発電所」とかでさえやらなかったから、今回は今までとは違う感が味わえた。


「今日は早目に始めて早目に終わります。」と冒頭でMCして1stステージはソロやSHIBA&今井先生のライブではお馴染みの「歯みがきのぶる~す」をハーモニカで吹き語りでスタート。

「今日は盛り下がった雰囲気で行きます。」とも宣言し、1stステージはゆったり目の曲で展開。

「桜」はそのゆったりした感じの曲で今の季節には合ってるけど、なかなかどうしてマニアックな選曲。


こういうゆったりした展開はNO MISS GUITARSの1stステージでも少なくないけど、この日の1stステージは昨年に結成した新ユニット、月光ヌメランのアルバム「浮世節」からの選曲が中心。

SHIBAさんのルーツの中にはロックンロールやブルースだけでなくレトロな昭和歌謡も根付いていて、「STRAY SHEEP」もまさにそういうメロディ感が反映されている。

「SUNSHINE BABY」はバラードだが、どこかシティポップのような雰囲気も持っていた。

SHIBAさんは福岡出身やけど3年前から秋田に住むようになったらしく(それで山形のimabooことドラムの今井卓哉さんとのユニット、SHIBA&今井先生のスケジュールが組みやすくなったらしい)、その秋田の雪をモチーフにした新曲「残雪」もここで披露。

SHIBAさんが歌い始めてから20年以上が経つとの事やけど、その20年以上前の曲「浮世節」、「蜉蝣」で1st ステージは終了。


いつもならファンからのその場リクエストはアンコールで受けるけるけど、この日は1st、2ndステージ間の休憩で受け付けてくれた。

大人の色気とせつなさを感じさせるラブバラード「恋」、プログレッシブな変拍子と情熱的なスパニッシュのテイストで1stステージからのゆったり目の展開の空気を一気にヒートアップさせた「DEAR MY SOUL」の2曲を俺のリクエストに早速応えてくれて2ndステージをスタート。


2ndステージもいつもよりはゆったりながらも1stステージの時よりも会場の空気もあたたまり、この日の本領発揮とも言える新曲(ここ1、2年の新し目の曲も含む)づくし。

NO MISS GUITARSでも定番になった「かくれんぼう」を中和剤となり、それ以降がその本領発揮。

まずは奄美大島にライブで行った時にいつもお世話になってる地元の測量会社の社長さんからの夜中の突然の電話で無茶ぶり同然でテーマを与えられ作った曲シリーズ。

「いそぎんちゃく」は去年SHIBAさんが唯一書いた曲やったけど(笑)、社長さんからの無茶ぶりにも関わらずそのテーマを独特の視点で描いた詞が見事やった(最後の“糸こんにゃくとは非なる物”という歌詞はいらないと言われたらしい)。

「桜島」は「いそぎんちゃく」の後に出来た曲で、その社長さんが胆石で入院しそれで例のごとく入院中にも関わらずそれをテーマに無茶ぶりの電話がかかり作った曲で、胆石を溶岩に例えていた(この曲に関してはノーコメントだったらしい)。

“しょっちゅう 焼酎 使用中”とSHIBAさんのシンガーソングダジャラーぶりも発揮されていた。


続いては電車で移動中に作った(作詞)曲シリーズ。

SHIBAさんはソロでツアーをする時は青春18きっぷを使って鈍行列車に乗って移動をしている。

鈍行は景色を見たり物思いにふけったりできたりするから詞が書けるけど、新幹線は速いからそういう気持ちにならないらしい(笑)。

まずは山口を電車で移動中に出来た新曲「和音」。

あいうけお、かきくけこ、たちつてと・・・の50音を昭和歌謡チックなレトロなメロディに乗せたのを1コーラスにしたのを2コーラス繰り返して歌い、3コーラス目からはあいうえお作文風にしてコミカルな手法で歌や音楽の素敵さをシリアスな内容を歌っていた。

この曲もやはりSHIBAさんのシンガーソングダジャラーぶりが発揮されていて、ゆったりした曲調とは裏腹にオーディエンスは持ちあがっていた(SHIBAさんから見ればそんなに盛り上がってるようには見えなかったらしいけど)。

昨年の春のソロツアーや秋のNO MISS GUITARSのツアー(松山はSugar Villegeの枠で出演)でも披露され、月光ヌメランのアルバムにも入っている「ONE STEP」は新潟を電車で移動中にできた曲。

こちらはダジャレはありませんでした。


今回はフェリーで移動中に出来た曲シリーズ(八戸発・苫小牧行フェリーで出来た「鳥瞰図」、那覇発・奄美大島行フェリーで出来た「Heavy」)と動物シリーズ(「チョン」、「私はツバメ」、「コンドル」)は無かったけど、社長の無茶ぶりで出来た曲シリーズと電車で移動中に出来た曲シリーズが今回のライブのハイライトになった。


休憩中に受け付けたリクエストで別のファンの人からのリクエストに応えた「MOON LIGHT」でバラードでありながら陽気に盛り上がっていく展開で雰囲気はバッチリ。

この曲は月光ヌメランのアルバムにも入ってるけど、NO MISS GUITARSの1stアルバム「柴武」(すでに完売)にも入っているから、この曲が中和剤となって先ほどまでの濃厚なシリーズ(笑)からいつもの雰囲気に戻ってきたような気がした(本当に濃厚やったんやて・・・)。

2ndステージラストでもある本編ラストは震災の年に出来た「不自然な命」。

この曲も月光ヌメランのアルバムに入っていて、前述したとおりやはりこの日はそのアルバムからの選曲が中心になったライブだった。


アンコールも例のごとくその場リクエスト。

SHIBAさんがゆったりした感じでいくような事を言ってたから俺が早速「ショートケーキ」(これまたマニアックやけど前からライブで聞いてみたかった)をリクエストするとSHIBAさんに「もう適当に言よるやろ。」と言われたけど、そんなレアな曲のリクエストに応えてくれた。

イントロでSHIBAさんが「レアな曲です。」と言ったから俺も「レアだけにレアチーズケーキ。」(タイトルがショートケーキ」で歌詞にもチーズケーキが出てくるから)と言った俺もシンガーソングダジャラーの資質があるかも(笑)。

激しい感じやアップテンポな感じでもOKなら「DAN DAN DAN」とか「素敵な世界」とか「よくある話」とか「罠」とかをリクエストしたかった(もしさとちゃんも一緒に見に来てたら「朝がくれば」をリクエストしてたやろなぁ)。

大ラスは「カバーですけど知ってる人は一緒に歌ってください。」と言い、キャンプファイアーでもよく歌われている「今日の日をさようなら」。

ゆったりした展開ながらも、見る物聞く者の気持ちをアップテンポな展開に負けないくらい盛り上げたこの日のライブを締めくくるには良い選曲だった。



ライブ後はSHIBAさん、YAH MAN 33のオーナーの昴蒔さん、他のファンの方2人、俺の5人で昴蒔さんおすすめの居酒屋さんで打ち上げ。

料理が美味しいのはもちろんやけど、その調理法や素材などが普通じゃ味わえない物もあった。

ヒゲニンニクの天ぷら(松前で取れたニンニクの種類でニンニクの根っこの部分も一緒に揚げてる、翠王麺(そば粉を使わず、スギナ粉とクロレラで作ったざるそば風のメニューで、大将が愛知で修業したお店からその麺を取り寄せていて、四国ではこのお店でしか食べられないらしい)、サザエのつぼ焼き(身を食べて後、殻に残ったダシで殻をその殻を器にして雑炊にしてくれる)はそうそう味わえる物ではないと思う。

揚げたてのタケノコの天ぷらも美味かった(実はタケノコの天ぷらが好きで、先々週のShort Hackの練習の後にさとちゃんと2人ではなまるうどんに行った時も3枚食べた)。


帰りはSHIBAさんと一緒に打ち上げに参加したファンの方の1人と俺の3人で東堀端と南堀端の夜桜を見てから家路に着きました。



今回のレポは取材の時みたいにメモはしてなかったから、曲順があやしいかもしれないのでアシカラズ。

でもとりあえずそのあやしい記憶に頼ったセットリストを書いておきます。


1st STAGE

1.歯みがきのぶる~す

2.桜

3.STRAY SHEEP

4.SUNSHINE BABY

5.残雪

6.浮世節

7.蜉蝣


2nd STAGE

8.恋

9.DEAR MY SOUL

10.かくれんぼう

11.いそぎんちゃく

12.桜島

13.和音

14.ONE STEP

15.MOON LIGHT

16.不自然な命


ENCORE

1.ショートケーキ

2.今日の日よさようなら(みんなのうたカバー)