数日前に、D.j.dで出たビビットホールのライブ以来、半年ぶりにベースをケースから取り出した。

D.j.dの曲を2曲そのライブ以来に弾いてみたけど、何とまあ自分でも呆れるくらい酷かった(笑)。

久しぶりやけんしょうがないというのもあるかもしれんけど、ピッキングも押弦もどこか無駄に力が入り過ぎて、音の粒のバラついてて安定感もくそもなかった。

ギターよりも弦が太くてネックも長くてフレットの幅も広いけん、ギターに慣れた後にベースを弾くとベースが本当に理不尽極まりない楽器に思える(笑)。


そして昨日さとちゃんからたまにはスタジオに入ろうと連絡があり、俺がベース、さとちゃんがギターで今日の夜の7時から1時間だけスタジオに入る事にした。

さとちゃんと音を出す事はもちろんも、スタジオに入るという事自体も、ベースを担いででかける事も半年ぶり。


てっきり2人で入る物かと思ったら、ストライクヘッズのドラムの千代ことちぃちゃんもいた。

まさに新メンバーになってからのストライクヘッズの、健滋くんが俺になった組み合わせ。

先日このブログにも書いた通り、ストライクヘッズのボーカルの健滋くんが亡くなるというとても悲しい出来事があった。

ちぃちゃんに会ったのも健滋くんの葬儀以来やったけど、今日はあの時のような悲しい表情ではなく俺の知ってる笑顔のちぃちゃんがいた。

そして、さとちゃんの提案で俺、さとちゃん、そしてちぃちゃんの3人でD.j.dを活動再開させてみようかとの事。

それで今日はこの3人では初めての音合わせ、そしてD.j.dとしては半年ぶりの音合わせになった。


新生ストライクヘッズではD.j.dのオリジナル曲「Wild Cockroach」と「ロリータ」もレパートリーに入れる事になってたから、俺の個人的な事情で休止せざると得なくなったD.j.dの魂(?)を引き継ぐ事になったのがストライクヘッズやった。

新生ストライクヘッズはベーシストがいなかったから健滋くんがベースを弾きながら歌ってたけど、ベーシストを募集していた。

さとちゃんにも俺がストライクヘッズのサポートでベースを弾いてみたらとどうかと言われたけど、俺がサポートでもバンドでの活動は難しい状況やったけんそれは叶わなかった。

でもやれる物ならやってみたいという気持ちもあったのも事実。

今日は健滋くんがいないからストライクヘッズではなかったけど、新ドラマーにちぃちゃんを迎えD.j.dとしてザクっと音を音を合わせた。


新生ストライクヘッズがD.j.dの曲をレパートリーに入れようとしたように、新生D.jdはストライクヘッズの曲をレパートリーに入れてみようと、追悼の意味を込めて健滋くん作詞作曲の「缶コーヒー」をレパートリーに入れてみる事になった。

ストライクヘッズの曲なら、俺なら「BIRD~翔-はばたき-」がやってみたいかな。

聞けばわかるようにいかにも俺の好きそうな感じやし、新しいアレンジも思い付いたし(笑)。


D.j.dのリーダーはさとちゃんやけど、そのさとちゃんから俺は音リーダーに今日任命された(さとちゃんの中では前から任命してた?)。

前からこのバンドでは俺がアレンジのアイデアを出したり(基本となる物を持ってくるのはさとちゃん)手直しをかけたりしてたけど、サポートメンバーでありながらそのような役に任命されるとは(笑)。

よく考えたらサポートメンバーでありながら、さとちゃんからはD.j.dの副司令(サブリーダー)やマスコットキャラ(ゆるキャラ(?))とされてたけど(笑)。


この3人での初の音合わせとなったけど、やはり俺のプレイは自分でも納得がいかない酷かった。

でも合わせていくうちに徐々に感覚が戻ってきて、だんだん楽しくなってきた。

やっぱりD.j.dは楽しんでなんぼのバンドやしね。


今までやったバンドで一番熱くなれたのがCRYSTAL EDGEなら、一番楽しめたバンドがD.j.d。

さとちゃんとは前者ではリズム隊(さとちゃんがぬけたのは早かったけど)、後者では弦楽器隊を組んだけど、「こいつがこう叩く(弾く)なら、俺はこう支える(or攻める)。」というのが有意識、無意識問わず、ベーシストとしての自分の感覚になっていた。

D.j.dでは弦楽器隊を組んでるけど、また機会があればクリス以来にドラマーとしてのさとちゃんとリズム隊を組んでみたい気持ちもある。


自分のプレイや音作りにはいつもに増して納得がいかなかったけど、さとちゃんには「やっぱりたっくんのベースは安定してて良い。」と言われた。

ヤツは優しい変態だから(結局そのネタかい!)、ベースを弾くのも一緒に音を合わせるのも久しぶりの俺に気を使ってくれたんやと思う。


突然の活動再開(というより今日のはプロ野球やJリーグで言うところのシーズンオフの自主トレみたいな物に近いかも)となったけど、またD.jdとしてライブをやりたい。

休止前のライブ(飛び入りも含む)では曲数が少なかったから、見た人達からももっとやって欲しいとか他の曲も聞きたいという声もありがたく頂いていた。

休止前の時ほど俺はD.j.dに時間を費やせないかもしれないけど、新しいベースを探した方が確実なのに俺にまた声をかけてくれたさとちゃん、新メンバーとして参加する事になったちぃちゃん、そしてこんな得体の知れない悪夢に出てきそうなあやしげなご当地B級ロックバンドのライブをもっと見たい、もっと曲を聞きたいと言ってくれた人達の気持ちにも応えたい。


ちなみに今日の記事のタイトルは、この曲のタイトルをヒントにしました(笑)。


ROUAGE「「密室」は情熱の部屋」

http://www.youtube.com/watch?v=FNw3vKHLwp4


19の頃、ROUAGEにはまってた時期があって、その“繊細で躍動的で着実でテクニカルでエフェクティブなクールなリードギタリスト”RAYZIさんが特に好きやった。

俺がギターのエフェクトで一番ディレイが好きなのはRAYZIさんの影響やし、雑誌でROUAGEのメンバーのインタビューを読んでいてもRAYZIさんの発言を特に読んでいた事もあった。

この曲でのRAYZIさんのカッティング、ディレイトリック、ギターソロは、あの人のギターワークの引き出しを象徴してもいるようにも思える。

この曲が入ってる「CHILDREN」というアルバムは本当に良いアルバムです。

「CHILDREN」もそうやけど、売ってしまった他のROUAGEのアルバムも買い直そうかな。