18日は待ちに待ったBREAKERZのライブをサロンキティに見に行った。
この時を本当にどれだけ待った事か。
サロンキティのスタッフのチョップさんにも「よく(チケットが)取れたな。お前それ運が良いぞ。」と言われた(ちなみにSOLD OUT)。
彼らが松山でやるのは今回が初めてだから(AKIHIDEさんはAcid Black Cherryのサポート、サポートドラムのMAKOTOさんは陰陽座のサポートで過去に来た事があり)、俺(他のファンの方の多くも大概そのはず)にとってもBREAKERZにとっても初づくし。
どんなライブやったかを先に言うと、ガチでハンパなく熱狂(やば)いライブやった。
それではその熱狂(やば)かったライブをレポします。
MAKOTOさん、MATSUさん、SHINPEIくん、AKIHIDEさん、DAIGOくんの順に登場し、SEがやむとギターのリフが響き最新シングル「脳内Suvivor」でスタートし、歌詞の通りメンバーもオーディエンスも決戦のステージへ舞い上がった。
続くディスコ調のビートの「FAKE LOVE」、アイルランド民謡のメロディ感のツインギターのハモりとメロコアの疾走感がポップなヒットシングルである事を良い意味で忘れさせてくれ、ライブハウスならではの熱気にマッチした「絶対!I LOVE YOU」で早くもメンバーもファンも沸点まで急上昇。
いくらライブ序盤だからと言っても、“中途半端にバッテリー残したってもったいない”とはまさにこの事。
今秋にベストアルバムをリリースし、それを引っ提げ年内はライブハウスツアー、年明けにホールツアーをサーキットする彼らだが、この日の松山はライブハウスツアーのセミファイナルであり、地方公演としては最後だった。
MCでDAIGOくんが「このライブハウスツアーを回ってきたけど、ここが1番みんなとの距離が近いです。だから(盛り上がるのを)サボってたら見えるからね!」と言っていたくらい、この日ほどライブハウスの醍醐味(DAIGOだけに(笑))に溢れた所はなかったのではないかというくらいの熱気と狂気の吹き溜まりになっていたのではなかろうか。
そこにはテレビやバラエティでのDAIGOくんのイメージを、バンド名の通り壊すくらいのパワーがあった。
MCでは彼のそういう一般層によく認識されてる面も見せてくれたけど、それらの両極端な要素をロッカーである事を根底に遺憾無くかつ違和感無くフル回転するのが、“ロックバンド”BREAKERZのライブではないだろうかと認識させられた。
「Everlasting Luv」、「SUGAR BABY」の両正統派ビートロック、タイトル通り空間を切り裂くような鋭利な16ビートロック「Kamisori」と新旧ナンバーを織り交ぜ、今も昔も彼らがロックバンドとしてのアグレッシブで縦横無尽なビート感やサウンド、キャッチーで耳馴染みの良い歌やメロディを根底にしている事を証明していく。
「IN THE SKY」はまだ彼らがスターダムにのし上がる前でクールでシリアスなバンドイメージを打ち出していた頃のナンバーではあったけど、詞は今の彼ら、特にDAIGOくんのパブリックイメージに近いある種コミカルなボキャブラリーや描写で綴られ、そういった意味で今の彼らの伏線にもなった1曲にも感じられる。
“鳥だ 飛行機だ いやスーパーマンだ”というフレーズを“ウルトラマンだ”に変え、スペシウム光線のポーズをして歌うパフォーマンスも、今の彼だからこその見る人を楽しませたいというサービス精神からなのかもしれない。
今回のツアーはオリジナルではなくベストアルバムを引っ提げてのツアーなので、大まかな選曲がどんな感じになるか想像しにくかったし、会場によってもやる曲、やらない曲も出ていたから、オリジナルアルバムを引っ提げてのツアー以上に良い意味の予定不調和もその会場ごとの楽しみになっていた。
この日は今回のツアーでクリスマス前最後の公演という事で、他の会場ではやらなかったクリスマスソング「Winter Bell」を特別に早目のクリスマスプレゼントとしてしっとりと贈られた。
ミラーボールとブルーのライトに、ディレイをかけた透明感のあるAKIHIDEさんのアルペやカウンターが曲の情景を演出し、対するSHINPEIくんのエッジの効いたディストーションをかけたオーソドックスなバッキングがその引き立て役にもロック感を出すスパイスにもなりアンサンブルを成立させていた。
ブルーのライトだけを残しSHINPEIくんのストロークに乗せてDAIGOくんが「アオノミライ」を歌い出すと爽快な疾走感とメロディ感と詞に込めたポジティブ感で、青いグラデーションのように再び静から動へと空気感が移っていった。
前2曲の爽快感をひっくり返す重たく骨太なビートに導かれ「Mr.Yes Man」ではライブは格闘技と言わんばかりのどっしりとしたパワーで、ステージ側とフロア側の熱気とシャウトが交ざりあうように渦巻いていた。
その一体感はポップな「初恋トランポリン」にも続き、2コーラス目のAメロでDAIGOくんが歌わずにAKIHIDEさんの頬にギリギリで焦らすようにキスして(それとも寸止め?)、見かねたSHINPEIくんが「ちゃんと歌おうよ」という顔で笑いながら二人の所に行った(笑)。
メンバー紹介では、MAKOTOさんはDAIGOくんとラインのゲームにはまってる話、MATSUさんは前日のライブで足を打撲した事(それを感じさせないステージングをしてたから、DAIGO君は1ミクロンも心配していなかった)、SHINPEIくんはツアーグッズのタオルも自分が家で使ってるタオルも実は今治タオルだった事(それで初めての松山だったにも関わらず、ステージ中央のお立ち台に立って「いつもお世話になっております!」とオフマイクで叫んでいた)、AKIHIDEさんはおはぎを買ってそれを松山城に登って一人で食べたり正岡子規や秋山兄弟の記念館に行ったりした事(こういう文学的な所があの人らしい)、DAIGOくんは家では朝ごはんはお父さんがみかんの皮をむいて用意してくれてる事を話してた。
特にAKIHIDEさんのMCの時に俺はおいしい思いをさせて頂きました(笑)。
DAIGOくんとAKIHIDEさんが文学の作者が誰かとか日露戦争が何年にあったか話してた時に、俺がDAIGOくんに突っ込んでたらAKIHIDEさんに「なんかこの2人(俺とDAIGOくん)でコミュニケーションができてるね。彼(俺)はいい人だ。」と言われた。
何度も公言してるけど、俺が文系ロックアーティストを目指す上でAKIHIDEさんの事は弟子入りしたいくらい尊敬してるから嬉しかった。
ただ徒然草の作者を間違って清少納言と言ってしまい(正しくは兼行法師)、「ちょっと待て」と突っ込み返されたけど(笑)。
DAIGOくんが男性ファンを煽る時、「さっきの歴史に詳しいメンズもいたけど、男ーっ!(野郎ファン「イエーイ!)鳴くよウグイス!(俺「平安京!)なんとでっかいな!(俺「平城京!」)」という風に俺が誰よりも早く即答してたから、「みんな彼に大きな拍手を。」という具合で予想だにしない展開に(笑)。
まさか初めて彼らのライブを見に行って、こういう形でDAIGOくんとAKIHIDEさんにおいしいいじられ方をするとは思わなかった(笑)。
「Miss Mystery」は黒い壁と赤と青の対象的なライトの配色が、謎めいた女性の様を思わせる演出していた。
RPGの因んだ言葉をフィチャーし戦闘シーンのような激しさを醸し出しながらサビで広がりを見せる「NEXT LEVEL」が終わると、メンバーがタオルを持った手を掲げ、ファンも同じ事をするともう次の曲は何をやるかは言うまでもなく「灼熱」。
イントロとサビでタオルを振り回すのはもはやお馴染みで、その次に演奏された十分にロックを感じさせてくれるはずの「BIG BANG!」が下手すればクールダウンの曲に聞こえかねないくらいの熱さを見せた。
本編ラストはBREAKEZ流スラッシュメタル「Destruction」。
バンド名にも相応しいこの怒涛のハードチューンは“その頭は振るためにある”と歌われてるように、メンバーもファンも待ってましたとばかりにヘドバンの嵐。
指弾きメインのMATSUさんも、この曲ではピックで高速16分ピッキングを激しく刻み、ボトムを支えながらも疾走感で押し上げていた。
MAKOTOさんも陰陽座のサポートの時のように狂走的で重厚なビートを刻んでいた。
アンコール1曲目は、いつしかライブでやらなくなった初期のレア曲の中からDAIGOくんがくじ引きをして、「愛媛の爽やかな空に合う曲です。」と紹介した「ナンゼンカイ・・・ナンマンカイ・・・」。
この曲を歌い終えた後に当時を振り返って「(デビューした)5年前に出来なかった事が、今こうして出来るようになりました。これもみんなのお陰です。」と言ったのがとても印象に残った。
「みんなの記憶が更新されますように。」と紹介された「オーバーライト」、1コーラスのAメロで起こった(起こしたのはDAIGOくん)ファンの大合唱が綺麗だった「Angelic Smile」と1回目のアンコールはポップでメロディアスな選曲で組まれた。
ダブルアンコールはメンバーが楽屋に戻らずそのまま応えた。
DAIGOくんが「お前ら、中途半端な盛り上がりは許さないからな!」と叫び、それを有言実行するように「DESTOROY CRASHER」、「NO SEX NO LIFE」のハードチューン2曲をたたき付けた。
この2曲の“壊せ 君を”、“欲望にボカしかけてもしょうがない”という歌詞をリアルに再現していた。
オーラスは彼らが初めてトップ10入りを果たしスターダムに上がった「SUMMER PARTY」。
この曲でも1コーラス目のAメロはファンの大合唱。
爽快なメロディ、ハードロックを基調にしたサウンド、そしてDAIGOくんならではのボキャブラリは、ある種BREAKERZのパブリックイメージを確立し、武道館などの大事なライブでも歌われて来た。
お茶の間ではバラエティ番組に出てるDAIGOくんのいるバンドというイメージが強いのは避けられない事かもしれないけど、俺は彼らの事を伝える物を持ったロックバンドであり、真摯なアーティストであるとずっと思っていて、昨年秋にリリースされたアルバム「GO」を聞いて特にそれを確信した。
そして、その空間を支配するライブバンドやエンターティナーでもあるライブアーティストだという事も、今回のライブでまざまざと思い知らされた。
今年でデビュー5周年を迎えた彼らは、今が6(ロック)年目であり、来年で6(ロック)周年。
よりロックバンドとしてのBREAKERZに期待したいし、現に先日ラジオでフルオンエア解禁になった来年発売のシングル「RUSTY HEARTS」とそのカップリング「CHALLENGERZ」はどちらもロックな仕上がりになっている。
余談ですが、憧れのAKIHIDEさんがブログにこの日の松山ライブの事を書いた記事のタイトルが、偶然にも「天気晴朗ナレド波タカシ」やったからちょっとした親近感を覚えました(笑)。
そのAKIHIDEさん作詞作曲の「ナンゼンカイ・・・ナンマンカイ・・・」を歌い終わった後のDAIGOくんのMCを聞いて、自分も音楽に限らず昔は出来なかった事が今は出来るようにもなった事もあれば、今は出来なくてもいつか出来るようになる事もきっとあると思いました。
この時を本当にどれだけ待った事か。
サロンキティのスタッフのチョップさんにも「よく(チケットが)取れたな。お前それ運が良いぞ。」と言われた(ちなみにSOLD OUT)。
彼らが松山でやるのは今回が初めてだから(AKIHIDEさんはAcid Black Cherryのサポート、サポートドラムのMAKOTOさんは陰陽座のサポートで過去に来た事があり)、俺(他のファンの方の多くも大概そのはず)にとってもBREAKERZにとっても初づくし。
どんなライブやったかを先に言うと、ガチでハンパなく熱狂(やば)いライブやった。
それではその熱狂(やば)かったライブをレポします。
MAKOTOさん、MATSUさん、SHINPEIくん、AKIHIDEさん、DAIGOくんの順に登場し、SEがやむとギターのリフが響き最新シングル「脳内Suvivor」でスタートし、歌詞の通りメンバーもオーディエンスも決戦のステージへ舞い上がった。
続くディスコ調のビートの「FAKE LOVE」、アイルランド民謡のメロディ感のツインギターのハモりとメロコアの疾走感がポップなヒットシングルである事を良い意味で忘れさせてくれ、ライブハウスならではの熱気にマッチした「絶対!I LOVE YOU」で早くもメンバーもファンも沸点まで急上昇。
いくらライブ序盤だからと言っても、“中途半端にバッテリー残したってもったいない”とはまさにこの事。
今秋にベストアルバムをリリースし、それを引っ提げ年内はライブハウスツアー、年明けにホールツアーをサーキットする彼らだが、この日の松山はライブハウスツアーのセミファイナルであり、地方公演としては最後だった。
MCでDAIGOくんが「このライブハウスツアーを回ってきたけど、ここが1番みんなとの距離が近いです。だから(盛り上がるのを)サボってたら見えるからね!」と言っていたくらい、この日ほどライブハウスの醍醐味(DAIGOだけに(笑))に溢れた所はなかったのではないかというくらいの熱気と狂気の吹き溜まりになっていたのではなかろうか。
そこにはテレビやバラエティでのDAIGOくんのイメージを、バンド名の通り壊すくらいのパワーがあった。
MCでは彼のそういう一般層によく認識されてる面も見せてくれたけど、それらの両極端な要素をロッカーである事を根底に遺憾無くかつ違和感無くフル回転するのが、“ロックバンド”BREAKERZのライブではないだろうかと認識させられた。
「Everlasting Luv」、「SUGAR BABY」の両正統派ビートロック、タイトル通り空間を切り裂くような鋭利な16ビートロック「Kamisori」と新旧ナンバーを織り交ぜ、今も昔も彼らがロックバンドとしてのアグレッシブで縦横無尽なビート感やサウンド、キャッチーで耳馴染みの良い歌やメロディを根底にしている事を証明していく。
「IN THE SKY」はまだ彼らがスターダムにのし上がる前でクールでシリアスなバンドイメージを打ち出していた頃のナンバーではあったけど、詞は今の彼ら、特にDAIGOくんのパブリックイメージに近いある種コミカルなボキャブラリーや描写で綴られ、そういった意味で今の彼らの伏線にもなった1曲にも感じられる。
“鳥だ 飛行機だ いやスーパーマンだ”というフレーズを“ウルトラマンだ”に変え、スペシウム光線のポーズをして歌うパフォーマンスも、今の彼だからこその見る人を楽しませたいというサービス精神からなのかもしれない。
今回のツアーはオリジナルではなくベストアルバムを引っ提げてのツアーなので、大まかな選曲がどんな感じになるか想像しにくかったし、会場によってもやる曲、やらない曲も出ていたから、オリジナルアルバムを引っ提げてのツアー以上に良い意味の予定不調和もその会場ごとの楽しみになっていた。
この日は今回のツアーでクリスマス前最後の公演という事で、他の会場ではやらなかったクリスマスソング「Winter Bell」を特別に早目のクリスマスプレゼントとしてしっとりと贈られた。
ミラーボールとブルーのライトに、ディレイをかけた透明感のあるAKIHIDEさんのアルペやカウンターが曲の情景を演出し、対するSHINPEIくんのエッジの効いたディストーションをかけたオーソドックスなバッキングがその引き立て役にもロック感を出すスパイスにもなりアンサンブルを成立させていた。
ブルーのライトだけを残しSHINPEIくんのストロークに乗せてDAIGOくんが「アオノミライ」を歌い出すと爽快な疾走感とメロディ感と詞に込めたポジティブ感で、青いグラデーションのように再び静から動へと空気感が移っていった。
前2曲の爽快感をひっくり返す重たく骨太なビートに導かれ「Mr.Yes Man」ではライブは格闘技と言わんばかりのどっしりとしたパワーで、ステージ側とフロア側の熱気とシャウトが交ざりあうように渦巻いていた。
その一体感はポップな「初恋トランポリン」にも続き、2コーラス目のAメロでDAIGOくんが歌わずにAKIHIDEさんの頬にギリギリで焦らすようにキスして(それとも寸止め?)、見かねたSHINPEIくんが「ちゃんと歌おうよ」という顔で笑いながら二人の所に行った(笑)。
メンバー紹介では、MAKOTOさんはDAIGOくんとラインのゲームにはまってる話、MATSUさんは前日のライブで足を打撲した事(それを感じさせないステージングをしてたから、DAIGO君は1ミクロンも心配していなかった)、SHINPEIくんはツアーグッズのタオルも自分が家で使ってるタオルも実は今治タオルだった事(それで初めての松山だったにも関わらず、ステージ中央のお立ち台に立って「いつもお世話になっております!」とオフマイクで叫んでいた)、AKIHIDEさんはおはぎを買ってそれを松山城に登って一人で食べたり正岡子規や秋山兄弟の記念館に行ったりした事(こういう文学的な所があの人らしい)、DAIGOくんは家では朝ごはんはお父さんがみかんの皮をむいて用意してくれてる事を話してた。
特にAKIHIDEさんのMCの時に俺はおいしい思いをさせて頂きました(笑)。
DAIGOくんとAKIHIDEさんが文学の作者が誰かとか日露戦争が何年にあったか話してた時に、俺がDAIGOくんに突っ込んでたらAKIHIDEさんに「なんかこの2人(俺とDAIGOくん)でコミュニケーションができてるね。彼(俺)はいい人だ。」と言われた。
何度も公言してるけど、俺が文系ロックアーティストを目指す上でAKIHIDEさんの事は弟子入りしたいくらい尊敬してるから嬉しかった。
ただ徒然草の作者を間違って清少納言と言ってしまい(正しくは兼行法師)、「ちょっと待て」と突っ込み返されたけど(笑)。
DAIGOくんが男性ファンを煽る時、「さっきの歴史に詳しいメンズもいたけど、男ーっ!(野郎ファン「イエーイ!)鳴くよウグイス!(俺「平安京!)なんとでっかいな!(俺「平城京!」)」という風に俺が誰よりも早く即答してたから、「みんな彼に大きな拍手を。」という具合で予想だにしない展開に(笑)。
まさか初めて彼らのライブを見に行って、こういう形でDAIGOくんとAKIHIDEさんにおいしいいじられ方をするとは思わなかった(笑)。
「Miss Mystery」は黒い壁と赤と青の対象的なライトの配色が、謎めいた女性の様を思わせる演出していた。
RPGの因んだ言葉をフィチャーし戦闘シーンのような激しさを醸し出しながらサビで広がりを見せる「NEXT LEVEL」が終わると、メンバーがタオルを持った手を掲げ、ファンも同じ事をするともう次の曲は何をやるかは言うまでもなく「灼熱」。
イントロとサビでタオルを振り回すのはもはやお馴染みで、その次に演奏された十分にロックを感じさせてくれるはずの「BIG BANG!」が下手すればクールダウンの曲に聞こえかねないくらいの熱さを見せた。
本編ラストはBREAKEZ流スラッシュメタル「Destruction」。
バンド名にも相応しいこの怒涛のハードチューンは“その頭は振るためにある”と歌われてるように、メンバーもファンも待ってましたとばかりにヘドバンの嵐。
指弾きメインのMATSUさんも、この曲ではピックで高速16分ピッキングを激しく刻み、ボトムを支えながらも疾走感で押し上げていた。
MAKOTOさんも陰陽座のサポートの時のように狂走的で重厚なビートを刻んでいた。
アンコール1曲目は、いつしかライブでやらなくなった初期のレア曲の中からDAIGOくんがくじ引きをして、「愛媛の爽やかな空に合う曲です。」と紹介した「ナンゼンカイ・・・ナンマンカイ・・・」。
この曲を歌い終えた後に当時を振り返って「(デビューした)5年前に出来なかった事が、今こうして出来るようになりました。これもみんなのお陰です。」と言ったのがとても印象に残った。
「みんなの記憶が更新されますように。」と紹介された「オーバーライト」、1コーラスのAメロで起こった(起こしたのはDAIGOくん)ファンの大合唱が綺麗だった「Angelic Smile」と1回目のアンコールはポップでメロディアスな選曲で組まれた。
ダブルアンコールはメンバーが楽屋に戻らずそのまま応えた。
DAIGOくんが「お前ら、中途半端な盛り上がりは許さないからな!」と叫び、それを有言実行するように「DESTOROY CRASHER」、「NO SEX NO LIFE」のハードチューン2曲をたたき付けた。
この2曲の“壊せ 君を”、“欲望にボカしかけてもしょうがない”という歌詞をリアルに再現していた。
オーラスは彼らが初めてトップ10入りを果たしスターダムに上がった「SUMMER PARTY」。
この曲でも1コーラス目のAメロはファンの大合唱。
爽快なメロディ、ハードロックを基調にしたサウンド、そしてDAIGOくんならではのボキャブラリは、ある種BREAKERZのパブリックイメージを確立し、武道館などの大事なライブでも歌われて来た。
お茶の間ではバラエティ番組に出てるDAIGOくんのいるバンドというイメージが強いのは避けられない事かもしれないけど、俺は彼らの事を伝える物を持ったロックバンドであり、真摯なアーティストであるとずっと思っていて、昨年秋にリリースされたアルバム「GO」を聞いて特にそれを確信した。
そして、その空間を支配するライブバンドやエンターティナーでもあるライブアーティストだという事も、今回のライブでまざまざと思い知らされた。
今年でデビュー5周年を迎えた彼らは、今が6(ロック)年目であり、来年で6(ロック)周年。
よりロックバンドとしてのBREAKERZに期待したいし、現に先日ラジオでフルオンエア解禁になった来年発売のシングル「RUSTY HEARTS」とそのカップリング「CHALLENGERZ」はどちらもロックな仕上がりになっている。
余談ですが、憧れのAKIHIDEさんがブログにこの日の松山ライブの事を書いた記事のタイトルが、偶然にも「天気晴朗ナレド波タカシ」やったからちょっとした親近感を覚えました(笑)。
そのAKIHIDEさん作詞作曲の「ナンゼンカイ・・・ナンマンカイ・・・」を歌い終わった後のDAIGOくんのMCを聞いて、自分も音楽に限らず昔は出来なかった事が今は出来るようにもなった事もあれば、今は出来なくてもいつか出来るようになる事もきっとあると思いました。