部屋の片づけをしてたら出てきました。
http://www.youtube.com/watch?v=Zpy-2Yx04bw&feature=related
しかも初回盤で、リングノート状のイメージ写真集になってます。
専門学生の頃、発売日の昼休みに買いに行った。
97年の2月、当時のドラマーsakuraさんの覚醒剤所持による逮捕劇があり、ラルクはすでにリリースが決まっていたシングル「the Forth Avenue Cafe」のリリースを中止し、ラジオのレギュラー番組も自ら降板し、既発の音源の出荷もストップし、一切の活動を自粛した。
「これからラルクはどうなるの?」、「sakuraはこのまま辞めてしまうの?」、「もしかして解散するの?」など、多くのラルクファンが不安になった。
sakuraさんの続投を呼びかけるファンによる署名運動も全国各地であった。
もちろん俺も署名した。
同年の初夏になろうとする頃、sakuraさんの当面の活動謹慎と、3人による活動再開が発表された。
夏の終わりになると、秋にシングルリリースされる事が発表された。
それがこの「虹」。
自らのバンド名(フランス語で虹)を冠したタイトルに活動再開の意気込みすら感じ、どんな曲になるのか想像した。
俺は「As if in a dream」みたいな感じの曲になるのかと想像してたけど、それまでの彼らには無かったタイプの曲やった。
ゆったり感とどっしり感、繊細さと力強さのコントラストが映える名曲に仕上がっていた。
活動謹慎中のsakuraさんの代わりにドラムを叩いていたのは、かつてZi:KILLやDIE IN CRIESといったビジュアル系の人気バンドのメンバーでもあり、ラルクにとってもプロダクションの先輩でもあるyukihiroさん。
sakuraさんの代わりに叩くのが誰なのかと気になってたけど、DIE IN CRIESのyukihiroさんが叩くと聞いて期待が持てた。
ラルクのメンバーからすれば、yukihiroさんは大先輩。
yukihiroさんがいた頃のZi:KILLは当時のトップインディーズバンドで、まだラルク結成前のtetsuさんはバイト先の大阪のCDショップでZi:KILLのアルバムを売っていて、ライブにも見に行ったという。
面白い事に、バンドメンバーを探すために、そのライブ会場でバンドをやってそうな人に声をかけ、その人のつながりでhydeさんと出会う事になったというエピソードもある。
ラルクがインディーズアルバムのレコーディングを控えていた頃に現事務所に入り、その時当時の事務所の看板バンドでもあったyukihiroさんのいたDIE IN CRIESのレコーディングスタジオに挨拶をしにいった。
ちょうど時期的に「Eros」のレコーディングの頃やけど、このアルバムのリリースに合わせたツアーでDIE IN CRIESは武道館のステージに立つ。
まさにビジュアル系のエリートコースを歩んできたような人。
ラルクのメンバーとは同年代ではあるけど、それくらいキャリアが先輩格やった。
そして、待ちに待った「虹」のリリースのその日、放課後まで待ち切れず、昼休みに買いに行った。
初回盤には彼らからの告知も入っていた。

その年の12月23日の東京ドームでの復活ライブの告知。
このブログを書いていて、CDを買って、封を切って開けてディスクを取り出そうとした時、ディスクと一緒に最後のページのポケットに入ってたこの告知を見て、凄く嬉しかった事を思い出した。
俺はこのライブには行けなかったけど、告知を見てやっとラルクが復活したんやなと実感した。
「虹」がリリースされてから1ヶ月も経たないうちにsakuraさんの脱退が発表された。
しかも、それがよりによって11月4日付、俺の19才の誕生日やった。
しかし、yukihiroさんが正式メンバーとして加入する事は発表されず、ラルクはあくまでもhydeさん、kenさん、tetsuさんの3人で続けていくと書かれていた。
完全復活を遂げた12月のドームライブはWOWWOWでも放送され、行けなかった俺はそれをビデオに録った奴を友達に借りて見た。
ステージセットは比較的シンプルやったけど、彼ららしい色彩感のあるライティングが見事に復活を遂げた彼らのパフォーマンスを彩っていた。
そして、年が明けて98年1月1日に、サポートドラマーのyukihiroさんの正式加入が発表され、彼らはますます勢いを増していったのはご周知の通り。
シングル「winter fall」もアルバム「HEART」も、「虹」の時と同じく、発売日に放課後まで待ち切れず昼休みに買いに行った。
yukihiroさん正式加入後のラルクは、その活動にバンドとしての勢いが出ていた。
「HONEY」、「花葬」、「侵食~lose control~」の3枚同時シングルもこの年やった。
やっぱり勢いやパワー、意気込みのみなぎるバンドってカッコいい。
「虹」は曲調こそバラードやけど、再始動の意気込みが込められ、その後の勢いやパワーを予感させる名曲です。