演奏がテクニカルで、アレンジも練り上げられていて、なおかつロックバンドらしく勢いもあって、メロディも良くて、歌詞のストーリーや内容もちゃんと芯があって、メンバー個々の自己主張も出ているけど、楽曲やバンドの全体像やアンサンブルはちゃんと1つの物としてまとまっている・・・。


そんな楽曲ってあるのか・・・。

もちろんあります。

それも100曲や200曲どころではきかないけど、この曲もそんな1曲です。


Janne Da Arc「Mysterious」

http://www.youtube.com/watch?v=4xZB0CvnOhc&feature=related


ジャンヌはインディーズの頃から知っていて上手くてかっこ良いバンドやとは思ってたけど、本格的にハマり出したのはこの曲の頃からです。

もう9年前の曲ですね。

メジャーデビューしたのが10年前で、俺が彼らを知ったのが11年前。

まだつい数年前の事にさえ思える・・・。


実際この曲は思い出深い曲でもある。

何故かというと、このシングルのリリースに合わせてのツアーで松山に来た時、そのライブの前日にギターのyouさんとベースのka-yuさんによるクリニックがあって、ライブには行けなかったけど、そのクリニックには行った。


ステージ上でka-yuさんのベースを弾かせてもらった。

当時の俺はベースを弾く時、ピックを弦からある程度離してそこからピックングするという弾き方ではなく、あらかじめピックを弦に当ててそこからピックングするという弾き方だったので、前者の弾き方よりは音のパワフルさにかけてしまってた。

そんな俺の弾き方を見たka-yuさんに前者の弾き方をした方が良いと直接アドバイスを頂き、それから同じベース、同じアンプ、同じセッティングで弾いても、音が格段に良くなり俺の出したかったパワフルな音になった。


そして、俺がステージから下りる前にka-yuさんが「俺のピックを上げるから頑張ってね」と言い、市販されていないそのツアーのロゴデザイン入りのピックをくれた。

物販でアルバム「D・N・A」のスコアも買い、youさんとka-yuさんのそれぞれの写真の載ってるページにサインしてもらった。

今でも俺の宝物です。


その頃の俺は精神的に病んでいて色々と思い詰めたりもしてたけど、「今が辛くて苦しい事には変わらなくても、どうせ同じ辛くて苦しいでも、好きな音楽だけでも必死でやろう」と思い、その何日か前にラジオでかかってかっこ良いと思ったこの「Mysterious」も含めたジャンヌのCDを一気に5、6枚くらい買い、前述したギター&ベースセミナーに参加した。


この「Mysterious」とカップリング曲の「differ」を聞くと、今でもその当時の事を思い出す・・・。

崇22才の冬でした。


クリスでジャンヌが好きなのは俺とSHINPEI君で、あいつがクリスのオーディションにきた時も、2人ともジャンヌが好きやという話をしてて、それから半年後くらいに「Mysterious」のアレンジやキメ、ギターソロがかっこ良いという話をした事もあった。

実際、俺もクリスで冒頭に述べたような、こういう“演奏がテクニカルで、アレンジも練り上げられていて、なおかつロックバンドらしく勢いもあって、メロディも良くて、歌詞のストーリーや内容もちゃんと芯があって、メンバー個々の自己主張も出ているけど、楽曲やバンドの全体像やアンサンブルはちゃんと1つの物としてまとまっている”曲を作り、それをライブでガツンとぶちかましたいと思っている。


俺はka-yuさんの教則DVDを持っていて、SHINPEI君はyouさんの教則DVDを持ってるから、クリスの新ドラマーにshujiさんの教則DVDを持ってる人が入ってくれたら、もろにJanne Da Arc(笑)。

クリスの曲でも「Jeanne d'Arc」ってあるし、SARIAさんもボーカリスト/フロントマンでありながらもバンドのりをとても尊重していてメロディセンスが良いという意味では女版・yasuでもあるしね(笑)。


本人たちの意志を問わずいわゆる“ビジュアル系”にカテゴリーされる、楽曲、演奏テクニックともにクオリティの高いハードロックバンドとして定評のあるバンドでは、SIAM SHADEとJanne Da Arcがその2大バンドとして人気・実力・影響力がある。

前にSIAM SHADEは俺にとって神に値するバンドやと言う事を書いたけど、確かにクリスでもSIAM SHADEに影響を受けた面も、色々あるバンドの要素の一つとして取り入れていきたいけど、音楽性の面でトータルで見たらっ洋楽的な影響やアプローチの多いSIAM SHADEよりも、邦楽的な影響やアプローチの多いジャンヌの方が、“80年代の歌謡ロックのテイストを自分達の解釈で昇華したハードロックバンド”をバンドコンセプトとしながらも、メロディアスな物もハードな物も、キャッチーな物もマニアックの物も色々な要素も盛り込んでいきたいCRYSTAL EDGEとしてのカラーや方向性に近い気がする。



このカードを引いた日の夜は 何げにいつも

君からの電話(コール)がない事を教えてくれる

「気にならないよ・・・」と自分に言い訳してみても

まだ眠れないから 嫌な夢さえ見れなくて いつも


らしくない僕の主導権(ペース)

いまいち手応えのない恋

何げないカケヒキとさりげないテクニックも

お手上げ


謎めいた・・・心の中 冷めた君はMysterious

おどけた風な瞳も すべて計算づくされたもの?


ワザとらしく口づけを避けてみたりするのは

つかめない君の気持ちの在りかを探してたから


強気な態度(フリ)は

僕の心の弱さを隠せるから

無邪気な君に もう嘘つけない

官能的な瞳に


魅せられた・・・君の心の奥にいる Devil or Angel

とぼけたフリでもう 困らせないで 君には勝てない

感じてた・・・今までにはない かすかな喜びを

ふざけたフリでもいい 悔しいけれど まだこの手は離さないで


何か1つでいい 安心させて

子供の様に この恋までちらかさないで


謎めいた・・・心の中 冷めた君はMysterious

おどけた風な瞳も すべて計算づくされたもの?

魅せられた・・・君の心の奥にいる Devil or Angel

とぼけたフリでもう 困らせないで 君には勝てない



Janne Da Arc「Mysterious」


TACASHIの青い夜空の海の追憶-jannedaarc