朝あれだけ晴れとったのに、昼前から雨。

あれだけ降ってくれたけん、ダムの水も回復してくれる事を期待。


まさに7月の雨。

ブルーグレーに空に染まる激しい雨。

あの時と同じ空の色。


「7月の雨」の歌詞に“ブルーグレーに染まる優しい雨”という言葉があるけど、この曲の詞を書くきっかけになった出来事があった時の雨は、今思うと激しい雨やったのかもしれない。

その辺の記憶が定かでないけど、激しい雨さえも優しく感じられるくらい傷ついてたって事やろね。

それで“優しい雨”と書いたのかもしれない。


「ブルーグレーなんて言葉がよお出てくるね」と言われた事もある。

確かに言われてみれば、普通はあまり出てこない言葉かも。

俺のボキャブラリーは、時に歌い手や聞き手の意表を突くみたい。

聞く人によっては、難しいと言われる事もあるけど、「これはTACASHI君にしか書けん詞やね」と言われたら素直に嬉しいです。

何でもかんでも分かり易ければいいというのではなく、例え難しくてもそこに“芯”がある事の方が大事やと俺は思っている。

そういった意味でも、後期の尾崎 豊さんや、BREAKERZの曲の中でもAKIHIDEさんが書いた詞は好きです。


話はずれたけど、仕事を終えて帰る頃には雨は降り続いてたけど、西の空が明るかった。

日が沈むまでまだ時間があるけん、晴れの時とは違った夕焼けが見られるのではと期待して、ブルーグレーに染まる雨の中を堀江の海岸線まで車を走らせた。


堀江に着いた頃には雨は弱まったものの、ブルーグレーの空の色が濃くなってたけど、雲が切れていた西の空とそれを映す海は綺麗なオレンジ色。

雨雲の切れ間から除く夕焼けとそれを映す海の色は、晴れの日では味わえない趣があると思う。

雨が激しいままだったら、また違った風に見えてたかもしれない。

今日の雨が少し恵みの雨に思えた。


あの時と同じ空の色・・・あの時とは違う空の色・・・

あの日と同じ7月の雨は今年も降っている・・・



TACASHIの青い夜空の海の追憶-amenoyuuyake