ネテロは強化系、にも関わらず観音は放出系。
つまりネテロが能力者自身「自」に対して、観音は「他」なのだと思う。
人が神や仏に祈る時、自分に対して祈るわけではない。
似て非なるもの
カストロは自分の意思で分身を作り上げた。
対してネテロは観音像を具現化しようとしたわけではない。
(イメージはしていたかもしれないが)
それはいきなり現れた。
たぶん己の分身としての念獣は術者と同系統。
ツェリードニヒの本人の無自覚に現れた念獣に対してテータは能力を見てないのに「特質系の念獣」と言った。
観音は他の何者かが作った、あるいは具現化した。
創作物に作者のオーラが乗ることはある(ヨークシン編)。
でも観音の性能を考えると後者だと思う。
もちろん気まぐれで具現化したり消えたりされるようでは安定しないので、作者(本体)はもう既に死んでて、死後強まる念としてどこかに永久に残り(カキンの壺のように)、それをネテロが「召喚」的な形で利用できる。
ただしネテロの背後に瞬間的に現れるのは観音の方の念能力に由来する。
瞬間移動は放出系の範囲。
最初にピトーを吹き飛ばしたのは零の手とは違う、もっと小出しにできる放出系攻撃。
零の手も放出(目も眩む光弾に変えてって言ってるから変化もちょっと使ってる?)。
さらにネテロのオーラを瞬時に観音の内部へ移してる。
王位継承戦に登場する守護霊獣達は具現化されたものであるが、それぞれ「〇〇系の能力」「〇〇系に属している」と説明されている。それらは憑依する対象と同系統とは限らない(シカクの推理によるとハルケンブルグは操作系)。
観音は言ってみれば「放出系具現化物」
霊獣と違い自分の意思がないので、他者が生み出したものであっても操れる。ただしネテロは強化系なのであの程度の(型通りの)操作が限界なのだと思う(それでも十分すごいけど)。
そしてパームの水晶も似たようなものなんじゃないかと思ってる。
自分の体の一部を飛ばすのは放出系、ならば「視覚」は?
「感覚を遠隔へ飛ばす」のは放出系の範囲に入らないだろうか。
RPGとかでキャラに属性があり、装備品にも属性があり、それらが同じとは限らないみたいな。そういうのに似てる。
まとめると、とある放出系能力者が何を思ったか観音を具現化し、死後永久に残ったものを別の強化系に属する人間(この時点で念能力者だったかどうかは不明)がそれを意図せずに、狂気のような長年に渡る儀式めいた修行の果てに顕現させられるようになり、それを操作している、となる。
そりゃ合理的な道筋では辿り着けないわ。
(元々ジョイントタイプで使っていたのだろうか、ゴレムのように)
おまけ
似て非なると言えば....
ネコノナマエは対象の背後にいきなり現れるという意味では観音に似ているが、こっちは瞬間移動というより「確定」、そうなることは確定されるという表現のがしっくりくる。
あの猫は「変化系の念獣」だと思う。
対象の生命を液状に変化させ本体に与える(蘇生は変化系の範囲なのか)。
言ってみれば「変化系貸与型」。さらにこの能力は対象の念能力を自分のものにできる可能性があるが、ベンジャミンの能力と競合したため得られなかった(早い者勝ち?)。
これは王の能力に似ているが、あっちは対象を食うことでオーラ(能力)を丸ごと取り込み、また尻尾で(作中描写はないが)オーラを丸ごと与える「放出系貸与型」なのだと思う。
これらはクラピカのスチールチェーンの「特質系貸与型」に似て非なる。こっちは「使用権の移譲」がメイン。
