最近ドイツに注目しています。
同じ敗戦国ですが、今やEUの優等生。GNP世界3位の日本より元気です。戦後の処理の仕方、隣国との関係回復と強化、経済のかじ取り、脱原発や移民・難民政策など、ドイツ歴代政府そしてメルケルさんは相当なやり手です。

毎日のように報道されるシリアからの難民、今年はドイツでの難民申請は80万人を超えるとされ、その費用も1兆円相当を超えるとか。多くの国民の税金が使われる事と、ドイツ国民の職が奪われるのでは?という懸念もあります。でもメルケル首相には、今、目の前のとても悲惨で人道的な問題を、他人事ではない自分でリーダーシップを取らずして誰が取るか?という志の高さで、受け入れ方向でブレません。隣国との摩擦で軍事力(安保)抑止力に汲汲としているどこかの首相とえらい違いです。

先ほどのニュースでも、シリアがなぜ主にドイツを目指すのかは、かってナチス時代に多くの難民を自ら発生させたドイツの歴史と、ドイツが経済急成長する際に、トルコやシリアの労働力が寄与したことやそのコミュニティがある事、難民政策が手厚い事等いろいろあるそうです。ミュウヘンや.. ミュウヘンやドルトムントでは、到着したシリア難民に一部のドイツ市民から拍手がわいたり、子供たちにぬいぐるみが配られたりしました。

翻って、日本では、深刻な人口減と労働力不足から<技能実習生>という名のもとに、多くの外国人を迎えいれていますが、本来の技術研修>技術移転>途上国支援>国際貢献という目的からほど遠い、主に中小企業の一時的労働力活用となっているようです。(太田市のスバル工場のブラジル人ワーカーのお話や多くの失踪者問題発生など)。国は、かたくなに移民政策の変更はしないといってますが、今まさにその是非のしっかりした議論スタートが必要だと思います。


外国人を必要なときに、(ある時期まで活用したいための)一時的労働力としてしか見ないような日本社会は、どこかでしっぺ返しがくると思います。

世界難民の日 620
昨日は、世界難民の日。この5年で世界では、民族間の対立や戦争・紛争で第二次大戦後最大の難民が発生しています。5000万人を優に超える数の普通の市民、特に女性や子供は野外で、キャンプで、厳しい生活を強いられています。



日本にくる難民も急増しており、昨年は5000人を超えていますが正式に認定されたのはわずか11人。昨日は、難民支援協会主催の<Refugee Talk >で数少ない晴れて認定されたビルマ(ミャンマー)のCCソウさんの半生のお話を聞きしました。



今でこそ民主化が進んだとされるビルマですが、彼が逃げてきた1991年は、何度もの脱出の失敗を乗り越え、決死の覚悟でなんとか日本にたどり着きました。98年にようやく難民認定されて奥様を故郷からよんで、今は高田馬場で<ルビー>というミャンマー料理のレストランを開いています。(我々ボランティアもよく使います)



彼のお話の裏側には、何百、何千倍の未認定の方がいる現状にため息の出る1日でした。


一新塾 
定職を持っていない元気シニアとしては、趣味や旅行やボラ以外のテーマを探してきていますが、いろいろな社会活動に興味があり、大前研一氏が作った<一新塾>なるものに入塾しました。
志を大切にみんなで社会革新や市民活動をやろう!というタイプの団体で36期生は60人ほど。1年間、毎週水曜日夜と月1回の土日のスクーリング(WS)です。ざまざまな講師のレクチャーやワークショップ、合宿などで同志とともに、社会貢献活動を模索します。

日本国際交流協会(JECE)のシンポジウム<アジアにおける人の移動の現状と課題>に行ってきた。アジアの労働者の移動・移民がメインテーマ(出稼ぎ労働や定住移民など)で、背景には日本の厳しい人口減(労働人口減、過疎化)を改善するために、日本は現状の移民政策を<解放>に向けて転換?すべき!の議論でもあった。



労働者のみならず配偶者や家族を含め、送り出し、受け入れ、そして何より日本の現場でのさまざまな問題が披露、議論された。特に後半の実例、実態のお話は、大変興味深いものであった。



結論としては、さまざまな障害や軋轢があっても、日本の今の現状を考えると<移民・定住者>受け入れは、待ったなしの状況。問題は、日本の伝統や習慣は維持しつつ、いかに適切、スムーズな受け入れと今後の多様化した(ダイバーシティ)社会を構築していくか?が問われているーというもの。



大学、研究機関、NGO、NPO、国会議員、官僚、マスコミ、ASEAN労働・移民・人口問題関係者など所属や背景の違う非常に多彩な34人の円卓会議は、各自の本音が飛び交ってすごく面白かった。この企画を実質的にコーディネートしたJECEの毛受(めんじゅ)さんがこのテーマについてつぶさに紹介、議論している本<人口激減ー移民は日本に必要である>が面白くわかりやすいのでお勧めです。



今回の台湾訪問では、昨年友達になった大事な家族との再会も大きな目的でした。



(日本語も流暢に)日本統治の最後の時期~JALの現地台北支店での勤務した時代、そして息子の音楽人生を導いた母親時代まで、長いお話をしてくださいました。

日本と台湾がこんなに仲が良いのは、統治時代でもいい事もたくさんしたからよ。とも言って頂きました。



Ki さんは忙しいお医者さんでありながら、WDOで世界のチャリティコンサートに何回も参加するNice guy ですが、まさに<この母にしてこの子あり>だからでしょう。素晴らしいFamily との意義深い会食会にほんとに感謝、そして謝謝です。





WDO 旧友

World Doctors Orchestra (WDO)のメンバーで昨年の3.11復興支援コンサート(東京・いわき)に来てくれたKimさん家族と会食しました。お母様(Ma)は、82才ですが、大変お若く素晴らしい方でした。

病院同行


難民支援協会JARのボランティアとして、病気やけがの難民の方の医療機関への同行サービスを行っています。


先週はで横浜の病院へナイジェリア人に同行していました。10時に駅で会って,2時頃までかかりましたが,その間は流れで彼の壮絶な身の上話です。母国ではひどい仕打ちにあい、来日してからは、1年以上収容施設に入っており、2週間前に出てきた。



妻と4歳と3歳の子供を母国に残しており、彼が逃げた事で危険や不安があります。自分はといえば、日本で<難民申請>のスタート台にも立てていません。



働けず、財布には小銭だけ。痛さと心配で、夜も眠れない、、、日本に逃れてくる難民も、とても過酷な条件で生き延びています。 

<スーダン難民のお話> 
昨日、難民がテーマの映画<グッド・ライ 優しい嘘>を新宿の角川シネマで見た。スーダンの紛争で両親を殺された兄弟5人の物語で、戦乱の母国から1000㎞以上も徒歩で逃げまどい、ケニアのカクマ難民キャンプに入るまでと、その後13年たって成人した子供たちが、突然米国に難民として移住できる(第3国定住)事になり、カンサスシティで、今までと全く違う文明、環境で生き延びていく姿が描かれている。

アフリカ現地では殺し合いの日常の中、兄弟が命を懸けて助け合い、アメリカに渡ってからは、彼らの世話をした主人公キャリーや周りのアメリカ人たちが、難民のまっすぐの生き様に、次第に<何か自分で出来る事>に動き出し、友情が芽生えるというヒューマンなストーリー。


どんなに苦しく、貧しい人でも<人の為に>という愛ある生き方を自然にできる人がいて、私たち恵まれた者の日常の中でどれだけ<人の為>な事ができているかな?を問われる映画でした。

ちなみに、準主人公の4人のアフリカンは、自身がアフリカ難民(や元少年兵)出身で、文字通り自分の厳しい人生を映画で演じています。そこも興味があったところです。関東での上映は今週あたりで最後。レンタルビデオでリリースされたら是非、見てみてください。おすすめです。

難民の事を考える日 チャリティウォーク&ラン 5.17 By JAR:難民支援協会



先の日曜日、支援するJAR:難民支援協会主催のランイベントにボランティア参加した。皇居周りをランは、10km5km、ウォークは3kmで約300人の人が集まった。

しかも驚きは、事前準備を含め当日はベース設営、受付、荷物、給水、調整、ガイド、救護、医療含め95人ものボランティアで支えられて進行したプロジェクトだった事。

私は、ドッタキャンのあったガイドの代役に入り、東御苑内を含む3kmのウォークで誘導とQ&Aを手伝った。天気は暑いほどだったが、日陰の涼風は心地よく、事故やけが人もなく無事イベントは成功裏に終わった。


全員集合

ボラグループの打ち上げ

皇居周りの5kRUN





 

 


イベント終了後は、ボランティア支援者とJARスタッフで打ち上げ@有楽町。10代(大学1年生)から60代の会社卒業組まで老若男女、様々な背景をもった30人くらいでイベント成功を祝った。初対面に近い人もいる中、ひと仕事を終えて、同じようなテーマに興味を持つ好奇心旺盛な人助けグループは、様々なテーマで議論に祝杯に大いに盛り上がった。低迷、迷走する?日本も捨てたもんじゃない...!と痛感。この機会を提供してくれたJARとボラリーダーに感謝です。


人口減少時代の日本の選択 <移民>
最近大前研一氏の<低欲望社会>を読んだ。いろいろな日本の現状と課題がカバーされているが、特に日本の人口減少とその解の一つとしての<移民の受け入れ拡大>が書かれていて興味深く読んだ。


たまたま先週<人口減少時代の日本の選択―移民>という公開講演会が東京であったので出たのだが、講師の(財)日本国際交流センターの執行理事、毛受敏浩さんのお話も同様なテーマで同じ意見である。


① 日本はかつてないペースで人口減少(と少子高齢化)が進んでおり、このまま労働人口が減っていくと(社会保障制度の行き詰まり⇒経済の低迷⇒税収の悪化)と財政の悪化により国が破綻しかねない。






③ 同じ人口減少に悩む欧州や豪州の国々では、移民をうまく受け入れて経済低迷回避に繋げているが、日本は鎖国状態。(最低レベル).


外国人住人(移民)を安易に労働力と絡めて日本の将来を議論するのは、消極的な人もいるが、多様な人材が地域社会や経済を活性化する事も大いにあると思う。

② 女性と高齢者の活用だけでは、とても間に合わないレベル




一昨日<難民を助ける会>主催の現地駐在員のミニセミナーに参加しました。普段我々があまり知らない<南スーダン>の紛争・難民キャンプなどのお話で、世界の<難民>に興味があったためです。


帰りに渋谷を歩いてみると、お店も、通行人も外人だらけ。極めつけは、スクランブル交差点でアジア系のカップルが結婚記念の撮影をしているシーンに出くわしました。

夜の街 渋谷  カップル@スクランブル

遠く離れた中東やアフリカで、文字取り食べて生きるに必死な世界のお話と目の前にある東京の夜の姿の大きなGAPに一瞬頭が混乱しました。日本って、安全で平和な国なのですね!