病室は4人部屋。気分がいい時は、わいわい話をした。子供が大学生くらいの人が多くって、話も盛り上がった。でも、病室の中では、私は一番若くって、なんだか悔しくて。まだ若いのに、もっと年をとってから神様は私を病気にしてくれたらよかったのになどと思った。
病室の人たちは、一泊で帰って行ったり、途中で手術をしたり、いろいろで、入れ代わり立ち代わりだった。
Hさんは、50歳くらいの女性。糖尿病も患っている子宮頸がん。一人息子の大学生がいる。糖尿病もわずらっているということで、治験のようなものを受けているという話をしていた。手術は既に終わっていたが、尿が上手く出ずに、高熱が出て、緊急入院となり、病院に舞い戻ったのだとか。治らないと思ったらだめだよ、絶対治る、生存率が何パーセントといったって、その確率にはいったらええねん、と話してくれた。夜は一緒にハリーポッターを見た。とってもお世話になり、入院生活を助けてもらった。普通なら会うことがない人と、いろんな話をできたことは、病気になった収穫なのかもしれない。