アジア旅行のオプショナルツアーでよくあるのが、象乗り体験。
私はネパールのチトワンで初めて象に乗り、
その後、タイのチェンマイ、スリランカのシギリヤでも象に乗りました。
同じ象乗りでも、象が違えばまた違う。それが象乗り。
チェンマイの象乗りの道のりは、なかなか過酷でした。
象が斜面を登るので、その背中に乗っている私たちは、
振り落とされないように必死!
しっかりと手すりを持ったけれど、
そもそもこの手すり自体の強度は…?と心配してみたり。
また、途中、象が川を渡ったけれど、これ大丈夫?
なんか川の流れに流されているような…と不安になったり。
どういう道を進むのか、私たちに地図はありません。
なので、これから象がどの方向に進んでいくのか、
わくわくドキドキしながらの象乗りです。
そんな楽しい象乗りですが、時々、見ていて辛くなる場面も。
自由気ままな象さんは、時々、
決められたコースを外れたり、草を食べたりします。
少しならいいのですが、あまりにそれが多いと…
象使いに怒られてしまいます。
どこの国でもそうなのですが、
チェンマイの象さんはとても厳しく怒られていました。
マサカリのような尖ったものを象さんに見せつけていました。
象さんを傷つけたりはしないのですが、尖ったものが怖いのか、
象さんは怖くて震えていて、
その震えが背中に乗る私たちにも伝わってきました。
象さんにとっても、象使いにとっても、これは仕事。
もし象に乗っている私たちに事故や怪我があれば、
それは象使いの責任となるだろうから、
そんなことが起こらないように象使いだって
仕事として象さんを怒っているのです。
それはわかってる、わかっているのですが…
こんなに大きくて強そうな象さんが怖くて震えている
っていうのを目の当たりにすると、
わたしたちの見えないところで、
すごく厳しい教育が行われているのかな、
と想像してしまいます。
野生の象の方が絶対幸せだ、とは思わない。
象使いとともに働く象さんの方が幸せな部分もあると思う。
象の人生もそれぞれ。
でも象は自分の人生を選べないのかな、なんて。
いろいろ考えて、出た結論。
私は、象に乗る!
象使いと働く象さん、仕事は大変だろうけど、
仕事がないよりかは、仕事があった方がいいだろう。
まあ、これは人間界的な考えなのかもしれないけれど。
みなさんも、
アジアで象乗りはいかが?