さて今日は、
太宰治の「人間失格」です
太宰治についてちょっと解説
【本名】津島修治【生年月日】1909/06/19
【生まれ】青森県
【家族】六男として誕生。父が衆議院議員に当選し、使用人を使えるなど県内屈指の大金持ちの家庭で育つ。後に、4児の父(うち正妻との子は3人)となる。
【尊敬していた人】芥川龍之介
【死因】愛人と入水自殺
現在でも売れつづけている人間失格ですが、愛人と入水自殺する前に書き上げた最期の小説としても有名で、いくつも太宰治の生きてきた過去と似ていることから遺書なのではないかという意見もあります。
もう、この世にいないので何がどこまで真実かはわかりませんが、とてつもなく壮絶な人生を描いた本です![]()
この本の主人公、
その中で「道化」と「お金」について思ったこと、感じたことを話そうと思います
●道化●
人間との関わり方がわからなくなった葉蔵が考え出した方法が道化でした
本では、“自分の、人間に対する最後の求愛”という表現をしています!
これには私自身も似たような境遇があり、私もまた葉蔵と同じように人との関わり方に悩んだ子供時代を過ごしました
物心がついた頃から、人の顔色を伺っているような子供だったとよく言われます
葉蔵の父はとても厳しく、食事中は無言でご飯を食べるそうです…
私の家庭もそうでした
食べ物を残すことは一切できず、箸の持ち方が悪かったり、ご飯を零せばタンコブができたり、痛い思いをするので、父との食事がただただ恐怖だったのは鮮明に覚えています
今となっては自分でも分からない事ですが、父が好きだったウルトラマンや仮面ライダーを好きになったのは、私自身も道化していたからなのかもしれません
そんな過去の自分を思い出し、やはり人は一緒にいる人で変わってしまえるものだと気づかされました
こうなりたいと願えば、周りにそのように見られるように、どういう自分で在りたいのかをはっきりさせることは大切だと改めて思いました。

◆お金◆
葉蔵の家庭はとても裕福で、太宰治自身もめちゃくちゃ裕福な家庭育ちです
お小遣いも当時1円が5000円程の価値がある時代で、お金を貸してくれと何度も登場する堀木に5円や10円を貸していたほどの裕福さでした


しかし、父が仕事を辞めるとピタッとお小遣いもなくなり、一気に貧乏生活になります…
まさに、「天使のくれた時間」という映画に似ているなと思ってしまいました
葉蔵はお金がとうとうなくなり、ツネ子と入水自殺を試みます
結局、葉蔵のみが助かるのですが、「人間は、めしを食うために生きているのだ、という説は聞いた事があるような気がするけれども、金のために生きている、という言葉は、耳にした事が無い」 という一節が冒頭に書かれていたのを思い出しました。
お金持ちだからといって、幸せではないということを気づかされます。
本当の幸せとは何なのか?そして、堀木から色んなお金の使い方を教わる葉蔵の変化に、どんどん人が落ちていく様子が描かれており、常に読んでいて苦しい内容でした

葉蔵と自分の人生を重ね、恥の多い人生でしたという書き出しから始まるこの本のラストは、神様みたいにいい子でしたと終わります…
太宰治の書いた人間失格には、もっとドロドロとした中身が盛り沢山に詰まっています…
しかし、誰もが何かしら経験したことがある境遇に、自分と重ねてしまう人が多いと思います。
人間失格は、ある意味人間の美を描いた、人間のありのままの、感情をむき出しにした、そんな本でした。
こんな人がいたんだと、こんなにも本気で悩み苦しみ、多くの者を犠牲にし、それでもかつ信念を貫く生き様はやはりかっこいいものです
私もそんなかっこいい生き方をしたい
今日は笑顔で明るく、前に突き進みます
ではでは素敵な一日を〜

