- 前ページ
- 次ページ
お月さま
あなたを見ると
こころがしめつけられます。
8月1日のあなたと会ったのは
ガリシアの手前の麦畑でした
うっとりするほどキレイで
夜風の冷たさを忘れるほど
寝そべりながら話しました
つながる時ってあるのですね
写真のあなたは9月28日
あなたを見てると思います
こころ優しい人になりたい
ここから見守ってるから
そこから見守ってて欲しい
そして月に一度だけでいいから
あなたとつながりたいって
まだ思ってていいですか
でも、やっぱり
会いたくて
会いたくて
昨日、蛍を一緒にみたくて
あなたに会いに堤防に行きました
蛍はいなかったけど、
あなたはやっぱり
きれいでした
儚さの同居した美しさに
胸がしめつけられました
お月さま
あなたが大好きです。
また会えますか?
おやすみなさい
旅するココロ
人は、月には心をゆるす。
秋空の下、思い出の道の上で心の中に浮ぶ風景。
そこには、過ごした時間があった。
愛と執着の境界はどこにあるのだろう。
そのふたつの差とは何なのだろう。
執着から解放されて愛と変わるなら、
心の内の澱のような痛みも消えるのか。
決して交わることのない海と空は、
お互いを映し合う鏡のように、
時として、同じ色、同じ顔、
そして同じように静かにある。
この世界に対する愛。
この生に対する執着。
誰かを想う愛であり、
誰かに焦がれる執着。
違いなら、喜びのあり方だと誰かが言う。
好きという喜びと
好きでいられることへの喜びだろうか。
人は、
愛した時から苦しみが始まり、
愛された時から悲しみが待っていると思う。
きっと、
誰かがいなければ、
生きてゆけないことは無いけれど、
誰かがいることは、
明日を生きる力になるだろう。
寂しさとは、
独りであることを自覚した
誰もが抱える小さな愁いかな。
決して交わることのない海と空であっても、
自分が信じていれば、それでいいのか。
微笑みを湛えたあの顔が、海と空のように
ずっと互いのそばにあるのだと。
旅するココロ
苦しい時は言葉にしよう。