1、長旅には故郷食
親の介護も終わり、時間に自由になったことで旅行がしたくなりました。
周りの人たちを眺めると、70歳を過ぎると長旅に億劫になるのがわかります。
特に外国旅行は、長時間の飛行機のすし詰め状態の移動や、時差による体調の変化に耐えられなくなります。
そこで、思い切って60歳代のうちに遠くへ行ってしまおう!と冒険心が芽生えました。
思い切って「世界一周をしてみよう」と…。
夫婦2人とも結構わがままで、のろまなので、ツアーについていくのは難しい。
協調性もないので、船で日本人と一緒の旅なんて耐えられない。
その上、小銭にうるさくなり、それなのに贅沢好き。
若い人たちのようにホステルで共同に泊まるなんてできません。
そして、最大のネックは、食べ物が合わなかったり、トイレ事情が悪かったりすると、
旅が楽しめないどころか、苦しい修行になってしまうからです。
15年ほど前、スイス物価高を少しでも緩和しようと、友人たちと1週間リゾート地のアパートを借り自炊しながら、美しい山々を楽しみました。
その時に、ご飯や梅干し、しょうゆ味の煮つけなど、日本にいれば何気のない食べ物が
三つ星レストランの料理(食べたことはありませんが)並みに美味しく感じられたことを
思い出しました。
そうだ、そのスタイルで行こう!
日本食の旅まかないを楽しみながらの旅行が始まりました。