ドレスデン旅行では世界三大歌劇場にも数えられているSemperOperでオペラ鑑賞をしました。
かつてはワーグナーが指揮を取っていたとても豪華な劇場ですが
2度火事に合い、
やっと創建された当時の様に再建されたのは30年ちょっと前。
そう、意外と新しいのです。
オペラ座の見学ツアーに参加しましたが
この建物が如何にして再建され、
再建されるにあたり創建当時の内装を再現するためにかなり特殊な技術を使っていることなどが
延々とドイツ語と英語で説明されました…。
確かに芸術を楽しむためには、
ある程度の努力と知識が必要だとは思いますが
もっと違う話が聞きたかった…と正直思ってしまった私と主人でした(^^;
建築や内装にご興味のある方にオススメしますが、舞台が好きで、例えばワーグナーが指揮をとっていた時代、オペラの初演のときなどに関するエピソードなどが聞きたい方にはオススメいたしません(^^;
壮大な劇場内でした

気を取り直して、
今回観た演目はオペレッタの創始者オッフェンバック作のホフマン物語。
オペラは好きで、よく観ていました。
SemperOperといえばワーグナーが指揮をとっていた劇場ということで、
ワーグナーのオペラ作品かモーツアルトのオペラ作品が観たかったんですが、
ホフマン物語…??
全く知りませんでした。
しかもオッフェンバックと言えば、
むしろオペラよりもオペレッタのイメージがあったので…
調べてみると、やはりホフマン物語はオッフェンバックの作った唯一のオペラだそう。
そしてオッフェンバック、フランスに帰化しているため、オペラは全部フランス語で進みます。
今まで観てきたのはイタリアオペラとドイツオペラばかりだったので、
フランスオペラなんて初めて観ました

オペラの良さというのは
人それぞれだと思いますが、
素晴らしい歌、オーケストラの生演奏、舞台芸術、豪華絢爛な衣装、
楽しみ方はそれぞれありますが
わたしは登場人物の人間臭さ…にとても惹かれて。
というのもオペラに出てくる登場人物って
愛、憎しみ、そして不運ゆえに、
天国には行けず地獄に転落していきそうな人ばかりなのです。笑
今でこそ、オペラや芝居といえば芸術を楽しむ高尚なものと捉えられていますが、
ちょっと違います。
昔から舞台とは下世話で、汚れて、悲劇的なものであるとヨーロッパでは捉えられてきました。
舞台は神の領域ではなく、悪魔の領域であると…
オペラに出てくる登場人物なんて、みんなドロドロに汚れてますし、善人なんてほぼいません(^^;
劇的なくらい、それは人間臭さだったり、人間の誰もが犯しえる業を描いているからなんですね。
このオッフェンバックの作品は
バーで酒に酔った男 ホフマンが
昔大好きだった三人の女性についてそれぞれ語っていきます。
一人目は人形のオランピア
二人目は病弱ゆえ歌うことが許されない歌姫アントニア。
三人目は娼婦ジュリエッタ。
もうこの時点で悲劇の香りしか漂ってきません。
世間一般的には女性が好きになってはいけない男性の職業で3Bと言われる
バンドマン、バーテンダー、美容師
というものが一般的にはあるそうですが、
誰もがこれに当てはまるわけではありませんが、
この職業の方は話し上手で女性にモテるため遊び人が多い…というイメージが強いからでしょうか。
反対に男性の場合は
売れない女優やタレント、水商売、二次元
といったところでしょうか。
ホフマンの場合それを全部してしまっているので(人形は二次元に含まれます)
究極のダメ女ウォーカーのオペラです。
でも、どう考えても一緒に幸せになれないような女を刹那的に愛してしまうそんな愚かさが
人間の本能であり
また人間臭いところです。
そしてその人間臭さや業を
全身で表現し、
魂を込めて歌いあげていることにより、
その人物に愛おしさを感じ、そしてカタルシスを得られるのが
オペラの魅力なんじゃないかなと思うのです。


