ウォーキングのコース選びもだんだん難しくなってきた。コースは山のように存在するのだが、高低差が大きいのはNGだとかついでに綺麗な風景や面白いものを見たいだのと身勝手な注文をつけているからだろう。贅沢を言わずに黙ってどこでも歩けと言われそうだがそこはこだわってみたい。しかしながら「ウォーキング」や「フットパス」といったワードの検索では、もはや新しい発見はなくなってしまい、「散歩」で検索してみたところ、今回のコースが浮かび上がってきた。
私も意外に歩いたことのない盲点中の盲点、「堀田温泉郷」である。
歩いた日:2024年4月12日(金)
スタート&ゴール地点:堀田公民館
歩いた距離:約4.8㎞
歩いた歩数:約6,000歩
堀田公民館を出立して52号線を横断。写真の建物の裏手にまわると「堀田の堤」という大きな溜池が現れる。
大きな鯉が悠々と泳ぐ堤は平安時代につくられたそう
そこからはずっと登り道。へ?
しまった!と気づいたもののしょうがないので歩くことにした。日差しが強く、すでに汗だく。
東九州自動車道を見下ろす高台に出た。
石垣原合戦古戦場「宗像掃部」陣所跡
田屋不動
汗をぬぐい、しばらく小休止して再び歩き出したのだが、道際に「べっぷ鶴見岳一気登山コース」と書かれた看板が立てられていて、さらに汗が噴き出て目の前がくらくらした。明日(4月13日)開催されるようだが知ったこっちゃない。
地形と地図を良く見て考えれば分かるはずだったが、何が悲しくて両ひざに爆弾抱えながら一気登山コース登らねばならんのだ。
それでもこの辺りはコースの見どころらしく、珍しい͡鏝絵なども見れた。
中々見事な龍である
古戦場から距離にして500m足らずだが、坂道を登りきると未舗装の山道を縦走、白糸の滝に向かって下る。
白糸の滝と千手観音像
今まで下から眺めたことはあるけども、横からの眺めは初めてで滝の音や水しぶきが涼し気だった。
桜がまだ残っていた
正規ルートだとここが最終ポイントでゴールに向かうのだが、それでは6千歩どころか4千歩にも満たない。どこか適当なオプションコースはないかとマップを注視したところ「かくれキリシタン塔碑」というのが滝より更に上ったところに記されていた。
おおお。
実をいうと、先程の田屋不動の脇にあった怪しげなお地蔵さまを見逃さなかった私である。別府にも隠れキリシタンの信仰はあったと聞いたことがあるが公式な資料や遺物・史跡はなく、どこにあるんだろうかと常々思っていた。
どちらとも言い難い造形の六地蔵
途中に白糸滝観音というお堂もあったがスルーして、住宅街を抜け山道を進むと墓地に着いた。よその墓地を歩き回るのは気が引けたがひとつひとつ見入っていく。
あった。
これまたどちらとも言い難い卍塔碑
決してインパクトあるものでもなかったが、歩数は稼げたと前向きに考えて公民館へ向かった。
堀田温泉
公民館近くまで戻ったところ、まだ4千歩ほどだった。
慌てて次の目的地を探す。次に向かったのは…
夢幻の里。敷地には入れないので源泉を撮影
何とか6千歩を超えた。
今回使用したマップはウォーキングマップでないので、距離とか高低差の表示がなかった為、たっぷりと登山する羽目になってしまったが、結果として見どころの多いコースであった。健脚の方には物足りないかも。
でわ!