20年以上前から有機栽培農業に取り組んでいて、若い担い手を幾人も育ててきた有機農業の父ともいえるのが藤島裕美さんだ。東大卒の超エリートとお聞きしていたので、会うまでちょっと緊張していたのだが、物静かでいつもニコニコしている優しい方だった。
現在も地域おこし協力隊員4名を研修生として受け入れている。
一番手のかかる大変な野菜は何か?と尋ねたところ、やはり虫の被害を受けやすい葉物や白菜らしいが、「土がとにかく大事、だから虫も必要。」と面白い答えが返ってきた。
師曰く、
「特定の虫ばっかしを殺すから生態系が狂うんじゃ。いつんまにか、田んぼでオニヤンマとか見らんことなったやろ。土に余計なことをするけん、虫を食べてくれる生き物までおらんことなる。」 虫も栽培循環のひとつというわけだ。目から鱗だわ。
左から阿武さん、三重野さん、藤嶋さん、飯沼さん
三重野勇太さんはドイツで長く暮らしてきたが国際舞台でなく臼杵の農業を選んだ
ほんまもん野菜には認証マーク金の「ほ」シールが貼られる
旬の野菜しかつくらない、美味しい条件には一番大事なこと
1時間ほどお話しを聞いていて、最も印象的な言葉だったのが
「昔は臼杵川の河口で、貝をみんなで堀りよった。農家が農薬を使わんかったら、またでくんになぁ。」 しみじみとした口調で語る。
若者たちが藤嶋農園の門をたたきたくなる理由が分かる気がした。
土は生き物なんで!
でわ!