2021年7月23日の大分合同新聞に、「高齢化が進む農泊家庭」、「体験内容、対価見直しへ」との見出しで、吉四六さん村GT研究会の会員数の減少と今後の展望についてたいへん興味深い記事が掲載されていた。何処も同じ課題に悩まされていて、私自身もこのままでは修学旅行を受けられなくなる時期が近付いている事を痛烈に感じていた。

 

 臼杵市は2015年からの5年間で105名もの新規就農があるという。有機栽培に取り組む槌本俊貴さんも、そのおひとりで、地域おこし協力隊員として2016年に東京から移住。

 東北や関東などいくつか移住候補地がある中で、野津町を選んだきっかけがモニターツアーで体験したグリーンツーリズム(農泊)だったという。

 「勿論、それだけという事でもないんですが、映画『100年ごはん』を観て、土づくりセンターのことや本格的な有機栽培に取り組む人たちの存在、移住者に手厚い臼杵市の職員の皆さんなど、いろんな理由が重なってココに住もうって決めました。」

 

 簡易宿所の許可は取得しているが、新型コロナウイルス感染症のため、まだ受け入れの経験はないという。今は準備の段階中らしく、県の補助金を活用して、客室や土間のリフォームを計画中だとか。

 

 農泊家庭が増えない理由のひとつとして、時間や労力に見合った対価を指摘する。

確かに、あるかもしれない。素直に共感できたのは、大分県の農泊は、お客さんに構いすぎるところがあるのだ。由布市の麻生会長は過去に泊まった外国人を大分市街地まで車で送って行ったとか言ってたし、先日泊まった佐伯の河内さんはイチアサの料金しか受け取らないばかりかモクズガニでつくった高価な「ごまだし」まで土産に持たせてくれたのである。

 対価にあっているかなど考えないおもてなしの気持ち。だからこそ感動を生むんだろうが、担い手が増えないひとつの要因なのかもしれない。

 

「GT研究会に新たな風を」事務局長も若い戦力に期待している

 

 槌本さんは、本業の有機農業にも独自の理念を持っており、会う前から是非聞いておきたいことがひとつだけあった。ほんまもん野菜の認証マークである「ほ」の字シールを貼らず、オリジナルの「槌」マークを貼って販売している点についてだ。そのことについて尋ねると、50軒ある有機栽培農家の中に埋もれたくなかった、と言う。

 農薬や化学肥料を使わないというのはもはや当たり前で、年間150品目以上の野菜をその旬に応じてつくることを大切にしているから、美味しい野菜が採れるというわけだ。植える時期、育てる時期、食べる時期を間違えてはいけない、という師匠である藤嶋裕美さんからの教えを忠実に守っているようだ。

 

モットーは、何でも夢中になって取り組むこと

 

リノベーションが楽しみ

 

 槌本農園

 

 ネットショップもやってますよー!

 

 

 

 

 でわ!