コロナのおかげで旅行は勿論のこと、ブログ更新や読書も随分と滞っていた。
スマホの写真を整理していたら、2020年の11月に撮った写真に目がとまったので、その時の事を思い出して書いてみようと思う。
この日は、福岡への出張だった。大宰府ICを降りて、手ごろな昼食場所を探す。14時をゆうに過ぎていたので、どこも空いおり、以前から気になっていた店を訪ねてみた。
魁龍 博多本店
初めてのお店では厨房内の動きを見るのが好きなので、カウンターに座ってメニューを眺めていると大将から「ウチのお薦めは、ずんだれです!」と強烈に推してくる。
断る理由もないので、そのずんだれとやらを煮卵をトッピングして注文。
どトンコツ煮卵入りラーメン(770円)
豚頭と背脂のみを使ったスープは、特注の大鉄釜につきっきりで24時間、減った分だけを継ぎ足す「呼び戻し」。久留米ラーメンの真骨頂であり、信者にとってはたまらない風味。
「ずんだれ」とは、やわ麵のことらしく、何も知らないままズルズルと麺をすすっていたら、再び大将が現れ、含蓄をアツく語り出した。ウンウンと相槌を打ちながら、聞いていた。
大将の一家言を要約すると…
・早ゆでの硬い麺よりも、時間をかけて煮込む柔らか麺の方が絶対に美味しい
・やわい麺=のびた麺ではない
・カタメンを進めるのは店側の都合(回転率が良くなるから)
・久留米弁に「バリ」という方言はなく、福岡(天神方面)の言葉で、久留米ラーメン店に「バリカタ」があるのはおかしい
「試しに替玉をするんやったら、カタ麺にして比べてみるとよか。」と言うので、言われるがままに…すると、確かに最初のやわ麺の方がはるかに美味しいと実感。
その事を告げると、「そやろそやろ。」と大将も上機嫌。
福岡には足かけ10年住んでいたのに、魁龍のずんだれはノーマークだった。
ご興味のある方は、是非一度お試しください。
でわ!