最後に波乗りに出かけたのは、いつだったろう?3年か4年は経った気がする。
もう、行くことはないだろうと思っていたが、息子がNZから短い冬休みで帰国したので、日本の夏の思い出をつくってやろうと思いサーフィンかシュノーケルに誘ってみた。
迷わず、サーフィンを選んでくれたのは少し嬉しかった。
通い慣れた326号線を南下しながら、小さい頃に一度だけ波乗りに連れて行ったことやオーシャンドームに3日間滞在したことを話したけども、本人は全く記憶に残っていないと言う。4歳から6歳頃の楽しかった休日のことを覚えていないとは驚きだ。
反対に私の方が忘れてしまっていることもあった。3年ほど前に、福岡のアパートに遊びに来た時につくった『冷や汁』が大変美味しかったと言う。どうやら年をとると、昔のことは覚えていても、最近のことは忘れてしまうらしい。
3時間のドライブは、ロトルアのことや学校のことなど話を聞くにはちょうど良い時間だった。
息子と10年ぶりの日向。
お倉ヶ浜は平日ということもあって、そんなに混み合っていなかった。波のサイズもヒザコシ、セットでハラ程度なので、これなら彼でもたのしめるだろう。
最初はどうしてもボードの上でバランスを取りづらいし、パドルもうまくいかない。
テイクオフのタイミングが合わず、何度も波に置いていかれる。
それでも最初の1本乗れると表情が変わる。正しいフォームや波の特徴を理解していくうちに、徐々に徐々にだが乗れる率が上がっていく。
もともと、バスケットボールやスケートボードをやっていたのでボディバランスは巧みなようだ。パドルの手つきもそれらしくなり、最後の方では私が指示しなくても、自分で波を選んで乗っていた。
なかなか上がろうとせず、笑顔で波にもまれている姿は10年前と同じであった。
帰り道、せっかく宮崎に来たんだからチキン南蛮が食べたいと言うので、ベタだがこの料理を発案した「おぐら」に寄った。
元祖という言葉に期待していなかった様子の息子は、今回はえらく感動したようで、これまで食べていたチキン南蛮は何だったんだと言っていた。
おぐらのチキン南蛮
九州のどこの県が一番食べ物美味しいのか?と聞かれ返答に迷った。
その土地その土地に旨いものはあって順位はつけるのは難しい。ただ、旨いものが多いところというのはあって、福岡・長崎・鹿児島は多いんじゃないだろうかと思う。
冷や汁と今回のチキン南蛮で、彼の中での宮崎のイメージはかなり上昇したらしい。
そんなことならば、もっと早く連れてくれば良かったと反省。
でわ!