視察で泊まった宿は、どうやら農家民泊でなく、旅館業営業許可を持っている民宿のようであった。ご主人にその辺りについて尋ねるが、大分県では農家民宿が簡易宿所に位置づけられているので、どうも話が噛み合わない。
私達が許可を持っていると話すと、「ああ、旅館業の皆さんなんですね。」と返ってくる。
県によって条例が違うと、ここまで理解も異なるのかと思い知らされた。
外国人なら余計に分からないだろう。
外観からは民家なのか民宿なのか分からない
布団が敷かれているのを見て「もしや???」と思い
部屋着にアメニティグッズも完備
外国人観光客ならずともWi-Fiは必須なのだろう
ご主人も使えないと言っていたYUBISASHI会話集
DMOが作成した約款
何はともあれ、8人全員が一緒に食事出来るというのは有難かった。西阿波地域は、高知県との県境にあるせいか、昨年お世話になった檮原町の脱藩の宿の食事と似ていた。
でこまわし(田楽のようなもの)
アメゴ(大分で言うエノハ)
しし鍋
そば米雑炊
夜が明けきらぬうちから目が覚めてしまい、付近を散策してみた。
お茶は殆どのご家庭がつくられているそうだ
昨夜は暗くて良く分からなかったが、想像以上の傾斜地である。ここでの農業は思うよりもしんどいのではないだろうか。ご主人に地すべりとかないのか聞いてみたら、たまーにありますよと、笑いながらまるで人ごとのように話していた。
そして、最大の特徴は石垣であった。何処の家の基礎も、傾斜に合わせて石垣を高く積んで、その上に家屋が乗っかっている。
五右衛門風呂
夕べ、あれだけ沢山食べたというのに、不思議と旅先ではお腹がすくものである。
ペロリと平らげ、出立の支度を急いだ。この日もスケジュールが詰まっていた。
朝食
気がかりだったのは、宿のお母さんと話すことがなかったことだ。ずっとご主人がお相手をしていただいたので、接客と調理で分業しているのだろうか。
帰り際に食事のお礼を言って、宿を後にした。
最後は送迎車が見えなくなるまで、ずっと手をふって見送ってくれていた。
農泊であれ、民宿であれ、この気持ちが何とも嬉しく、ありがたい。
でわ!