旅行会社の知人から、スペインのカタルーニャ地方にとても変わったBBQ料理があることを教えていただいた。その名も『カルソターダ』。
カルソッツという名の長ネギを直火で真っ黒になるまで丸焼きにして、手袋をつけ焦げた皮を向き、中の焼きあがった白い部分にロメスコと呼ばれるソースをつけ、真上を向いたまま豪快に食べるんだそうだ。まあ、上を向かなくても普通に食べれば良いのだが、そのほうがインスタ映えするということだろう。ジェットコースターみんなで手を上げる、みたいな。
なんだか面白そうなので、自分でつくって食べてみることにした。
完成図
福岡にいた頃はよく行っていたKALDIコーヒーファーム。ここならロメスコソースも置いているだろうと思ったら、スペインの食材はほとんどなかった。
スタッフに尋ねてみるも、皆知らぬ様子。
仕方ないので帰ろうとすると、店長らしき女性が出てきてロメスコの材料や味を聞いてくる。
実際に味わったことはないが、来る前にレシピやつくり方はネットで調べてきたので、その通り伝えると、代用品を教えてくれた。
「アーモンドやナッツは粉にすれば味が分からなくなるので、このデュカで良いかと思います。クミンとか松の実も入ってますけど。トマトベースのソースにオニオンを加えるんでしたら、当店イチ押しのこのパスタソースですね。これだけで味が決まりますよ!」
なんて親身な対応だろう。私もちっとは見習わなくてはならない。
ひとまず店長お薦めの調味料をゲット。ロメスコの代用ソースはこれで決まり
ネットの写真などを見ると、青い先っぽの部分も入れてそのまま焼いているが、家庭用コンロでしかも焼き魚用の網なので、仕方なく切ることにする。
インスタ映えの写真は撮れないがまあいい、食えりゃあいいんだ。
なかなか焼けないものである
焼きあがってから、軍手を用意してないことに気がついた。指先が熱かったが、そこは心頭滅却ネギも又涼しで、一気に全部皮をむく。
よく焼けていないと皮もむきにくく、以外に一枚むいても二枚目はけっこう固さが残っているものである。少し、口に入れてみたら中の方の芯の部分は柔らかく、口の中にすっと入ってくるが、外側の方は固く食べにくい。焼きが足りないとこうなるのであった。
それでも、甘味の強いこの極寒の白ネギは最高だ。ソースも悪くない。
ナッツ類は粉状にすりおろしておくべきだったと反省
再度、ネットで情報を拾ってみるとソースは地方やお店でも違うらしく、オリーブオイルと塩だけでも充分美味しいなどと書いてあって、これにはなるほどなと頷いた。
アーモンドスライスじゃなくても落花生とか、むしろ日本の食材を使ってオリジナルな味わいを探求した方がいいんじゃないか、そんな気がしたのである。
でわ!