南島原市には、この先当分来れるかどうか分からないので、今回は迷いなく素麺料理の専門店を訪ねた。

「素麺料理 面喰い」

長崎県南島原市西有家町(市庁舎前)
TEL0957(82)0848

店内は木の温もりが感じられる落ち着いた雰囲気で、白い乾麺以外にも薄いピンクや緑、ベージュなど色とりどりの素麺が並ぶガラスのショーケースが飲食用のテーブルを取り囲んでいる。
さしずめ、素麺カフェと呼べばイメージしやすいだろうか?

たくさんありすぎるメニューは大いに僕を悩ませた。
再訪の予定があれば人気メニューから順に注文するのだが、写真もないので決めようがなく、おばちゃんにお薦めを聞いてみると・・・
 「ハイ。冬なので温かい『みそ五郎そうめん』と『地獄煮そうめん』が良く出ますが、『そうめんチャンポン』と『チャンプル風そうめん』も根強い人気があって、最近では『いかすみ素麺のめんたい炒め』も喜ばれております。」などとさらに迷宮入りさせるような答えが返ってくるのである。おまけに自信満々、何食べたって後悔はさせないわよ、ふふ。・・・という不敵な笑みすら浮かべているような気がした。

うーん。
全く優先順位がつけられなくなり、固まってしまった僕とは対照的に、同行者2人はあまり迷うことなく、あっさりと『みそ五郎そうめん(赤味噌)』と『そうめんチャンポン(鶏がらスープ)』を先に注文したので、助けられるようにスープ系を諦め、炒め物の『チャンプル風そうめん』を選び、小皿で取り分けて全てを味見出来るように頼んだのである。こういう時、ひとり旅でなくて良かったなと感じる。

オーダーを受けたおばちゃんの素麺さばきは見事だった。
けれど、12時までお手伝いさんが来ずに、一人なので一杯ずつ作って運んでくる。あまりにも次々と来るので、こんなに早くつくれるんかい?と驚いた。

そうめんチャンプル 
最後に来た『チャンプル風そうめん (500円)』

安い。

他のメニューもほぼ500~600円程度。
 
面喰いメニュー 
観光地料金でないのが気持ちイイ。
おまけにハズレがなかった。3発3中とはこのことでぜんぶ旨かった。
それぞれが味わい深く、細いながらもしっかりとコシのある素麺は茹で具合も絶妙な域に達していると思う。博多や長浜の細いラーメンでも10秒単位で固さを加減するが、素麺だとさらに細かく正確な茹で時間と火加減が求められると思う。
おばちゃんの言葉に偽り無しなのだった。




でわ!