守ってくれない懐刀 5本目
「落ち着きましたか?」
朱美は部泣き腫らした顔で体育座りをしている。しかも部屋の隅でぐずりながら。気まずい事、この上ない。
「・・・。」
「誰しも調子が悪いときはあります。例え神様でも!!」
「そんな事ない・・・。私はダメな神なんだ・・・。」
「普通は人の前に顕現できないですよ!自信を持って下さい!!」
「励ましたって何も出ないぞ、愚か者め。」
チラッと顔を向けたかと思ったら、すぐに顔を膝に埋める。いくら励ましてもネガティブ発言で塞ぎ込む。
な ん だ こ の 女 神 。
勝手に現れて住むと言い出しかと思えば、部屋が少ない、気に入らないとの理由で元の姿に戻ろうとする。あまつさえ、神通力が足らず元の姿に戻れずいじける。
こ ど も か ! !
気分屋と言うか、我が儘というか・・・。朱美の扱い方を分からないまま、言葉を掛け続ける。
「朱美さーーん。」
「・・・・。」
「神朱美さーん。」
「・・・・・・・。」
「やーい、やーい。ダメ神!」
ガッ!
視界が急にに塞がれ、額に激痛が走る。
「黙れ、下等生物・・・・。」
「すみません!すみません!痛い、痛い!」
女性とは思えない怪力にバタバタ足をばたつかせる。アイアンクローを外そうにも、掴んだ手はびくともしない。腐っても神ですか。
「無理!無理!無理!ミシミシ言ってる!!骨が砕ける~~~~!?」
「ふん・・・・。」
懲らしめ飽きたのか、手をようやく離してくれた。捕まれていた額の痛みは早々には引いてくれず、頭痛に似た痛みが残る。
朱美は再び元の体勢に戻り、膝に顔を埋める。
ピエロを演じて、この局面を打開できるかと思ったが作戦失敗に終わった。
体育座りのまま動かない朱美、重い空気が双肩にのしかかる。あれこれと思案していた時、ある疑問を抱いた。
「あの・・・。」
「・・・・・。」
「こんな時に聞くのもあれなんですが・・・。」
「・・・なんだ。」
不機嫌極まりない声と潤んだ瞳で睨みつけられる。気圧されそうになるが、喉に突っかかる言葉を吐き出した。
「なんで私の前に現れたのですか!?」
やばっ、ちょっと怒鳴りつけるように言ってしまった。朱美は少しビクッと体を一瞬震わせたが、顔を上げてくれた。
「お前に会うために顕現した覚えはない。」
吐き捨てるように言われ、心に傷を負う。何もそんな言い方をしなくても・・・。
「ただ。」
えっ。
「ただ、私は何かを探すために顕現した事は朧げながら覚えている。」
朱美は歯切れ悪くも顕現した訳を話してくれた。同時に遠い目をして、窓の外を眺めていた。
朱美は部泣き腫らした顔で体育座りをしている。しかも部屋の隅でぐずりながら。気まずい事、この上ない。
「・・・。」
「誰しも調子が悪いときはあります。例え神様でも!!」
「そんな事ない・・・。私はダメな神なんだ・・・。」
「普通は人の前に顕現できないですよ!自信を持って下さい!!」
「励ましたって何も出ないぞ、愚か者め。」
チラッと顔を向けたかと思ったら、すぐに顔を膝に埋める。いくら励ましてもネガティブ発言で塞ぎ込む。
な ん だ こ の 女 神 。
勝手に現れて住むと言い出しかと思えば、部屋が少ない、気に入らないとの理由で元の姿に戻ろうとする。あまつさえ、神通力が足らず元の姿に戻れずいじける。
こ ど も か ! !
気分屋と言うか、我が儘というか・・・。朱美の扱い方を分からないまま、言葉を掛け続ける。
「朱美さーーん。」
「・・・・。」
「神朱美さーん。」
「・・・・・・・。」
「やーい、やーい。ダメ神!」
ガッ!
視界が急にに塞がれ、額に激痛が走る。
「黙れ、下等生物・・・・。」
「すみません!すみません!痛い、痛い!」
女性とは思えない怪力にバタバタ足をばたつかせる。アイアンクローを外そうにも、掴んだ手はびくともしない。腐っても神ですか。
「無理!無理!無理!ミシミシ言ってる!!骨が砕ける~~~~!?」
「ふん・・・・。」
懲らしめ飽きたのか、手をようやく離してくれた。捕まれていた額の痛みは早々には引いてくれず、頭痛に似た痛みが残る。
朱美は再び元の体勢に戻り、膝に顔を埋める。
ピエロを演じて、この局面を打開できるかと思ったが作戦失敗に終わった。
体育座りのまま動かない朱美、重い空気が双肩にのしかかる。あれこれと思案していた時、ある疑問を抱いた。
「あの・・・。」
「・・・・・。」
「こんな時に聞くのもあれなんですが・・・。」
「・・・なんだ。」
不機嫌極まりない声と潤んだ瞳で睨みつけられる。気圧されそうになるが、喉に突っかかる言葉を吐き出した。
「なんで私の前に現れたのですか!?」
やばっ、ちょっと怒鳴りつけるように言ってしまった。朱美は少しビクッと体を一瞬震わせたが、顔を上げてくれた。
「お前に会うために顕現した覚えはない。」
吐き捨てるように言われ、心に傷を負う。何もそんな言い方をしなくても・・・。
「ただ。」
えっ。
「ただ、私は何かを探すために顕現した事は朧げながら覚えている。」
朱美は歯切れ悪くも顕現した訳を話してくれた。同時に遠い目をして、窓の外を眺めていた。