たくさんの仏像様がいらっしゃいます。
しゅしょう らっぱ ねお き しんやく し じ ほとけら
殊勝なり 喇叭の音に 寢起する 新藥師寺の 古き佛等
(奈良五十首・森鷗外)
【意味】
喇叭の音で寝起きする新薬師寺の古い仏像たちは格別だ(神々しい)なぁ。
【スポット】
新薬師寺です。
光明皇后が聖武天皇の病気平癒を願って建てられました。
創建当時は七体もの薬師像を造立したそうで、
とても大きな寺院だったようです。
現在は門をくぐると金堂(本堂)が一つ見えます。
お堂の中には立派な薬師如来像が一体座っておられ、
それを囲むような形で十二神将像が立っておられます。
【豆知識】
「古き佛等」と複数の仏像があることを匂わせているこのお歌。
そう、十二神将の事を表しています。
十二神将というのは
薬師如来をお守りする12人の大将のことで、
12の方角を守っていることから十二支と結び付けられて考えられています。
(例:伐折羅(バサラ)大将=戌年)
こちらの十二神将のすばらしいところは
国内最古・最大の十二神将だということです。
奈良時代に作られたもので、ほぼの人間の等身大(160cm前後)の大きさです。
国宝にも指定されています。
ただ、一体を除いて。
残念ながら今年の干支・辰年の波夷羅(はいら)大将は
昭和時代に作られた補作で国宝指定も受けていません。
それでも12体揃って薬師如来を囲んでいる大将たちはとてもカッコイイですよ。
皆さんもご自身の生まれ年の十二支に対応した大将を探してみてくださいね。
【バリアフリー情報】:新薬師寺
・多目的トイレ:無
・その他:山門入口は5段の階段と20cm強の敷居があります。
本堂入道の際は7段の階段と敷居があります。
奈良バリアフリー観光案内所
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