乗り心地の良い席と悪い席
についてまとめてみました。
乗り物酔いしやすい方は必見です。
バス
一番乗る機会の多いバス。
市街地などの道路がしっかり整備されている場所では
あまり気にしなくても良い事かもしれませんが
後進国などで悪路を長時間走る場合にはとても重要になってきます。
≫乗り心地の良い席
前輪の真上と後輪の真上を結んだ丁度真ん中当たりの席
≫乗り心地の悪い席
前輪の真上、後輪の真上の席
解説:
バスの振動や揺れは路面からタイヤを通して伝わってきますので
タイヤに近いほど揺れが大きくなります。
左右の横揺れについても同様で大きな差はありませんが
窓側よりも通路側の方が揺れが少ないという事になります。
ただし、乗り物酔いに関しては揺れの大きさ以上に
遠方の景色を見ているというのが一番の対策になりますので
バスなら視界の開けている最前席及び窓側
乗用車なら後部座席よりも助手席が良いでしょう。
また、バスのエンジンは通常最後部にありますので
寒い冬などは一番後ろの席に座ると足元から暖かみを感じる事が出来ます。
補足:
ホイールベース(前輪と後輪を結んだ長さ)が長いほど乗り心地は向上するので
リムジンが四輪であんなに長いのは乗り心地向上の為でもあります。
また、BMWも同様の理由から極力前輪を前方に押し出して
ホイールベースを長くとっています。
船
乗り物酔いしない方でも船だけは…
という方もいるんではないでしょうか。
≫揺れの少ない場所
船尾(後方部)、なるべく海面に近い場所
≫揺れの大きい場所
船首(前方部)、海面から離れた二階、三階、屋上デッキなど
解説:
船の揺れの原因は波です。
船首(船の前方)は波をモロに受けますので一番揺れが大きく
船尾(船の後方)に行けば行くほど揺れは軽減されます。
また、エンジンなどの重い動力機関も船尾にありますので重心が後方にあります。
それも後方部の方が安定している理由の一つです。
左右の横揺れについては、海面から離れれば離れるほど
揺れが大きくなりますので海面に近い下層階の方が揺れは少ないです。
しかし、酔いにくい場所として考えると
やはり遠方の景色が見える場所、空気が新鮮な場所が最も重要です。
下層階の内部は空気が新鮮とは言えませんし見晴らしも良いとは言えません。
ですので
"なるべく下層階にある開放されたデッキ"
が最も酔いにくい場所と言えると思います。
飛行機
あまり乗り心地というのを意識しなくても良いかもしれませんが
最近日本でもLCC(格安航空会社)が普及し
NETから自分で席を決める事が出来る機会が多くなってきました。
≫揺れの少ない席
なるべく前方部
≫揺れの大きい席
後方部
解説:
飛行機の揺れる原因は気流です。
船と同様に前方から気流による衝撃を受けるのですが
重心は船と違い機首(前方部)にあります。
機体はとても柔らかい構造になっていて
あえて機体をしならせる事により揺れを軽減していきます。
その為、後方ほど揺れは大きくなります。
LCCの席を選ぶ際に前方を選べば選ぶほど
エクストラチャージがかかる事があるのはその為です。
翼の上にあたる場所は地上の景色が見えにくく
一番後方部はトイレの扉の開け閉めの音、流す音が
少々うるさかったりするので、そちらの方が重要かもしれません。
また、前に席が無くて足を伸ばす事の出来る非常口通路に面した席は
非常時の誘導方法を簡単にレクチャーされる場合が多く
英語を話せないと席を変更させられる場合もあるそうです。
補足:
ファーストクラスがなぜ必ず前方にあるのか?を考えれば納得ですよね。
ファーストクラスがあるようなジャンボ機では到着時に
前方がボーディングブリッジと接続しますので
"早く降りれる"と言う理由でも前方の方が良い理由の一つになります。
ーーー追記2016/12/3ーーー