なんとなく、夏目漱石の「こころ」を読んでみようと思った。実はあまり夏目漱石は読んでいない。

坊ちゃんはおもしろかった。

図書館で文庫を借りようかと思ったら、すべて貸し出し中だったので、単行本を借りることに。借りてみたのは、

名著復刻全集シリーズ、刊行は日本近代文学館、ほるぷ出版から昭和51年の第2刷ででた版。

内容は「こころ」の初版岩波文庫のそのままのようで、文字は旧字体。でも漢字にはかなり振り仮名あり（旧仮名ですが）。

この初版は夏目漱石が装丁もしたとか。

本文のあとには当時の岩波書店版の書誌情報もあり。

なかなか貴重な本でした。地元の図書館でもこの本は通常どおり借りれるものの、書庫にある本でした。（書庫から出してもらってかりてきた）

ほるぷ出版というと絵本などのイメージなので、このような本をかつてとはいえ出版していたとはちょっと驚きでした。

ちなみに現在は絶版とのこと。

日本近代文学館は学生のとき、2・3回利用したことがあります。

確か加賀前田家のお屋敷の敷地内だったかと。

駒場東大のすぐ近く。

通勤途中で読んでいて、重たくてちょっと大変ですが、でもこんな貴重の本に出会うことも少ないし、中にはいろんな理由であまり重いものをもてないため、すべて電子書籍にすればいいのにという意見もあるようですが、私は書誌も電子書籍も両方がいいかと思います。私はもてる限り書誌で本を読みたい。電子書籍にはない味もあるので。

こころ（著：夏目 漱石）

こころ（著：夏目　漱石）