「20、30代の若者は自分の親が、その親を介護するさまをよく見ておきなさい。

 将来の自分の姿です」

 

こんな内容のネット記事を読んだのはわたしが30代に入ってすぐでした。

わたしの祖父母は、母方はわたしが幼少期にどちらも亡くなっています。

父方も、祖父は幼い時に、祖母は介護なしの老衰で亡くなりました。

なので、先のネット記事の教訓を得る機会がありませんでした。

 

わたしの両親はもう70歳代に入っています。

どちらも耳が遠くなってきています。

耳が聞こえないせいで、とくに母が父との意思疎通にストレスを感じ始めています。

父の方は、聞こえが悪くなっているのにまったく困った様子は感じられません。

 

「耳が遠くなるとお互い怒鳴っているように感じられて、夫婦仲が悪くなる」

とは聞いたことがあります。

どうもそのステージに入っているようです。

 

 

わたしは健康の話題に疎く、家族や近しい人が病気になって初めて調べたりします。

読書が好きなのでネットで大体あたりを付けて、本で調べることが多いです。

 

それでも本の価格を高く感じるし、蔵書スペースも限りがあるので病気関連の本は

図書館に行って借りることにしています。

通勤途中に1件、自宅に近いところに1件あるので通うのに苦労しないのは助かります。

図書館ごとに蔵書が違うので館内を巡るのが楽しくて仕方がない。

 

 

ずいぶん前から活字離れを言われているけれど、ネットで調べ事もしない人はいるのでしょうか?

情報リテラシーの面から、責任編集の信用度から「本・新聞」のほうが信頼できると考えているのだけれど、

世間一般はどうなんでしょう。

活字から離れている人は、社会問題を何で知ってどう学び、どのように対処するのでしょうか?

 

 

両親はまだ介護を必要としていないけれど、親を介護するという面でわたしが直面しそうなことは

介護離職問題でしょうか。

わたしは独身なので。

 

先日行った図書館で「認知症の親を介護」がテーマの本を何冊かあったのを確認しています。

介護離職のことを扱った本はまだ探していないけれど、これも近いうちに行ってみるつもりです。

本日、自動車運転免許の更新で講習へ行きました。

恥ずかしながら違反を一回していまして、一般運転者講習です。

 

その講習の中で75歳以上の免許証更新手続きについて説明がありました。

わたしの両親はまだ75歳になっていないので初めて知ることでした。

 

70歳以上75歳未満は更新の高齢者講習(2時間)を受講しなければなりません。

 

75歳以上になると

 

1.運転免許更新時に認知機能検査を受けなければならない。

2.検査の結果は

  「認知症のおそれあり

  「認知機能の低下のおそれあり

  「認知機能の低下のおそれなし」

  の3つがあって、「認知機能の低下のおそれなし」だと、いままで通り

  高齢者講習(2時間)を受講して免許更新。

3.「認知症のおそれあり」と認められた場合、

  違反の有無に関係なく臨時適性検査または医師の診断書の提出が求められ、

  医師の診断で認知症とされた場合、運転免許の取り消し・停止となる。

4.3で「認知症ではない」とされた場合と、2の「認知機能の低下のおそれ」と

  なった人は高齢者講習(3時間)を受けて免許更新。

 

という流れになるようです。

また、信号無視など一定の違反行為をした場合、

 

1.臨時認知機能検査を受けなければならない。

2.「認知症のおそれあり」と診断されれば臨時適性検査または医師の診断書の提出

  しなければならない。

3.医師の診断で認知症とされた場合は運転免許の取り消し・停止となる。

4.2で「認知症ではない」とされた場合と、1で「認知機能の低下のおそれあり」と

  された場合は「臨時高齢者講習(2時間)」を受けなければならない(新制度)

 

とのこと。

75歳以上の運転免許保持者に対する行政処分はかなり厳しいと感じました。

「何歳になったら運転免許証を返納するか?」

というのは我が家でも時折話題に上るのだけれど、ここまで厳しいと75歳を過ぎれば

自主返納になってゆくのではないでしょうか。

 

認知機能が低下して加害者の立場になったら大変なことになる。

それに自主的に病院で検査を受けて認知症と診断されるのと、

強制で検査させられて認知症と知るのとではショックがだいぶ違うのではないでしょうか。

 

生活の足のこともあるので易々と決められることではないけれど、

誰かに決められるのではなく、自分の責任で決定してほしい。

そう考えさせられた講習でした。

↓正月休み中に読み終えることができました。これで図書館に期間内に返せます。

 

ざっくり答えを言うと、

大腿四頭筋、つまり 太ももの筋肉を鍛えましょう!

ということでした。

 

あらためて本書の紹介をすると、

著者は苑田会人工関節センター病院病院長の杉本和隆先生。

(苑田会人工関節センター病院のホームページはこちら

人工関節の手術では国内屈指の症例数を誇る。

(↑本書裏書きより)

主婦の友社から2016年出版です。

 

内容を超訳すると、

・ひざ関節は60歳を過ぎてから壊れ始める。

・大腿四頭筋を鍛えることでひざの負担を和らげることができる。

・ひざ痛の原因あれこれ。

・ひざ痛に対する誤解あれこれ。

・ひざ痛に効く食べ物やサプリメントは無い。

 (骨粗鬆対策で骨を丈夫にすることと、ひざ痛は別の話)

・ヒアルロン酸が効く。ただし経口摂取は非常に効率が悪い。

・O脚は要注意。

・専門医もしくは整形外科を受診すべき。

・ウォーキングはゆっくり歩くこと。

・ひざ痛を改善、予防する9つの体操。

・人工関節事情。

といったところ。

かなり省いているので、読めばもっと詳しく書いてあります。

 

医療に関することなのでド素人のわたしが細かく述べて誤解を広めてはいけないので

興味がある方は図書館で探して読むことをおすすめします。

なければ司書さんに頼めば取り寄せてもらえるかもしれません。

 

 

「ひざ痛には〇〇軟骨が効く!」

という新聞広告をわたしはよく見かけるのですが、本書は明確に否定していました。

また、「何もしていないのにひざ痛がなくなるのは症状が悪化している」という記述もありました。

 

医学書を読むときの注意は、「素人の診断は結局あやふや」なことです。

周期的に「ひざが痛い」という父の状態が、本書の言う症状そのものなのか

わたしには判断できませんでした。

当てはまるところあり、当てはまらないところあり。

 

じゃあ役に立たなかったかと言えばそんなこともなく、

介護者になるだろう者として、知識の摂取は有益だったと思います。

母も体操のやり方だけはメモしていました。

あとは自分のこととして「本人がやるかやらないか」だけです。

 

この本をテーブルの上の、目につく場所に置いておいたのに

結局父は読むこともありませんでした。

それはあまり期待していなかったことですけど。

どんだけ病院嫌いなんだ・・・

父に対しては、「おとなしく病院に診察を受けに行ってほしいなぁ」と

思うばかりです。

「ヒザが痛いのぅ~、何でかの~」

と父が言い出しました。

今まで何回か言うことがあったのだけれど、どうも周期的に痛むようです。

 

父は大の病院嫌いです。

強度の怖がり、痛がりなので診察へ向かわせるのも一苦労です。

薬もダメです。

飲み薬はおろか塗り薬にも拒否反応を示します。

どんだけ嫌なんだ・・・

 

映画の銃撃戦は平気で見れるのにドキュメントの手術シーンは全くダメ、というのは

わたしにはよくわかりません。

どちらも痛いのに、ねえ。

 

話は戻って、『痛い』とアピールしてくるので

「病院行ったら? 湿布貼ろうか?」

と言っても

「たいしたことない」

とそっぽを向きます。

でもすぐに

「痛い痛い」

とアピールしてきます。

 

 

わたしの身近にヒザを痛めている人はいないので実際のところはよくわかりません。

なので図書館で本を借りてきました。

↑杉本和隆 著   主婦の友社 出版  平成28年9月

 

読むのはこれからです。

図書館はこういう本も無料で借りれるのが便利です。

勤務先から帰り道に図書館があってよかった。

探すのを忘れていたけど、補聴器につても調べなきゃ。

先日、町内会の集まりがありまして、ご近所さんとの会話。

 

Aさん 「やっと子供たちの大学が終わる~。」

わたし 「おつかれでした」

Aさん 「あと12年で自分の老後資金を貯めなきゃならん」

Bさん 「そんなのええが。俺なんか8年しかない」

 

独身・子なしのわたしにはおそらく無関係な問題だけど、聞いてて切ないなぁ・・・

 

Bさん 「で、子供部屋はどうしたん?」

Aさん 「家から出て行ったときから壁をぶち抜いて一部屋にしとる。家を建てるとき不動屋さんが

     『子供なんて家を出ていくものだから、それ前提で間取りを考えたほうが良いですよ』って

     言われてたから、最初から薄い壁にしとった」

Bさん 「賢いなあ。Cさんは家を建て替えたもんなあ。度胸あるわ」

Cさん 「もうローンで首が回らんわ。定年までには終わらんし。

      Bさんだってカラオケハウス建てたが」

Bさん 「あれは嫁の趣味だって。トータルで50万かかっとらんし」

 

この会話で印象的だったのが、家はライフスタイルに合わせてリフォームしていくものだってこと。

Aさんが言うには、「子供が生まれて家を建てれば子供が居るのはせいぜい15年。

自分たち夫婦の時間のほうがずっと長いのだから、それを見据えておくべき」とのこと。

それは老後の暮らしも同じこと。

思えば父方の実家は、古い農家でバリアフリーとは程遠い造りでリフォームなど手付かずでした。

 

 

わたしが両親と住んでいる今の家は中古で購入したものだけど、売り主さんは家を売りに出すときに

かなりリフォームしていたようです。

ドアは大抵、引き戸かレバー式のドアノブ。台所の蛇口もレバー式。

シルバーエイジにやさしい造りになっています。

 

そんな我が家の数少ない、捻って開け閉めする洗面台の蛇口から水漏れがしていました。

 

一滴/秒の割合で雫が垂れていて、少し前まではわたしが締めれば止まっていたけれど

もう限界のようでパッキンを取り替えました。

 

↑案の定、ゴムパッキンがカチカチになっておりました。

 

 

この取り換えは当然、蛇口の元栓を閉めて行うのですがこちもかなり固着していまして

かなりの力でひねらないと元栓が動きませんでした。

こういうことを防ぐために年に一度、動かしておくと固着が防げるのですが忘れがちになってしまいますな。

 

ただこの「ひねる」という動作は高齢者には手首にやさしくないので、

「この洗面台もレバー式の物に取り替えなきゃいけなくちゃいけないな」

と、感じました。

 

ドアノブ、蛇口、玄関の段差、廊下の小さな段差。

転倒や骨折予防のバリアフリー化を考えなきゃいけないところはまだまだあります。