こんにちは。

調理師を目指す学生さんに、食品衛生学を教えています。

食品衛生学では食を安全に扱う方法を学びます。

 

飲食を守る法律に食品衛生法があります。

食品衛生法では、食品、食品添加物、食品用器具・容器包装、おもちゃ、野菜や果物または食器に使用する洗浄剤を対象としています。

 

近年では、食品用器具・容器包装ではプラスチックが使用されることが多く、プラスチック製品からの人体や自然環境への影響が懸念されています。

 

そこで今回は、生活の中でプラスチック製の食品用器具・容器包装にどのような対策がされているか、身近な「ラップフィルム」で解説していきます。

 

まず、「ラップフィルム」の箱の表示を見ると、原材料はメーカーによって使用しているものが異なります。

自宅にあったもので比較すると

 

①ポリ塩化ビニリデン 耐熱温度 130~150℃

②ポリプロピレン   耐熱温度 100~140℃

③ポリエチレン    耐熱温度 70  ~100℃ 

 

耐熱温度が高い材料を使用しているもの方が価格が高い傾向にありました。

自宅にあったもので、③ポリエチレンを使用したラップには「電子レンジでは使用できません」と表示がありました。

耐熱温度が低いポリエチレンは高温になると溶けたり、燃えたりする危険性があるからです。

 

「ラップフィルム」のように食品用器具・容器包装の用途に使用されるプラスチックなどの合成樹脂には使用を認める物質が定まっており(ポジティブリスト)、安全性が認められたものしか使えないようになっています。

 

しかし、材料の耐熱温度に違いがあり、電子レンジの加熱に耐えられない素材のものは保存の用途のみとなります。

電子レンジで加熱することを想定している場合は、電子レンジ対応のラップフィルムを選びましょう。

 

食品の安全性はどのようにして守られているかを知ることで、食材や調理道具との向き合い方がわかってきます。

安全に楽しく調理をしましょう。